2016-01-01から1年間の記事一覧

師走の呟き(19)

今年師走に呟くのは今日で最後だ。今年は体調的にいろいろと大変な時期もあったが総じていい年になったと思っている。昨晩は今年最後の開店だったが、最後にふさわしくカップルが来店し、忘年会の2次会の男性が4名来店し、最後に同級生が二人来た。一人は…

師走の呟き(18)

今年もあと二日。お店は今日まで営業だが、昨日の予約のための料理作りが終え今日は脱力気味だ。昨日は事情があり前菜とデザートは嫁さんが作ってくれたので、僕はメインディッシュの牛ホホ肉のワインソース煮を作ればいいだけだったが、逆にメインディッシ…

師走の呟き(17)

昨日フルートを送った職人さんから電話があった。1ケ月半時間がかかってもいいですか?という事だった。もちろん僕は快諾した訳だが、誤解しないで欲しい。その間はフルートが無いのでフルートの練習は出来ないが、世界中の民族楽器とフルート・トラヴェル…

師走の呟き(16)

昨日フルートをオーバーホールに出したので手元にフルートが無い。という事は練習できないという事だ。吹きたくても吹けないという事だ。こうして嬉しそうに書けるのも『吹けない事もいい時間が過ごせるね』と精神的に少しだけ余裕ができたからだと思う。こ…

師走の呟き(15)

師走もあっという間に大晦日に向かってまっしぐらだ。僕も師走のうちに呟く時間がなくなってきた。 クリスマスイヴのミニコンサートで僕はオーボエの冨田さんとモーツァルトの二重奏を演奏したと前回のブログで書いたが、今日はその時のエピソードだ。冨田さ…

師走の呟き(14)

24日のクリスマス・イヴは教会で礼拝の後に演奏するのが僕の毎年の行事だ。その後に「恋人たちのメリークリスマス」みたいな楽しい事があればいいのだけど最近は遅く帰ってお店を開けたりして楽しい思い出は全くない。 今年の共演者は2年前から協力して頂…

師走の呟き(13)

昨日の僕の精神はちょっと揺れ過ぎた。実は2日前に毎年学校公演を行っている共演者2人から相次いで来年の演奏を断られたのだった。どうしたものかちょっとだけ悩んだがとりあえず教育委員会の担当の人と相談する事にした。といっても大半は雑談だが、恋人…

師走の呟き(12)

クリスマス・イヴは大切な教会でのコンサートがある。毎年ゲストの人も招いて演奏する。今年のメインゲストはテノールとピアノの西村夫妻にオーボエの冨田さんが加わった。よって僕の演奏は少しなのだが、久しぶりにワクワクした気分になっている。演奏する…

師走の呟き(12)

『ニューシネマパラダイス』の話だ。1時間長いノーカット完全版は前回のざくっとしたあらすじにちょっとしたエピソードが挿入される。アルフレッドの葬儀に30年ぶりローマから故郷の村へ駆けつけたトトは青年時代に付きあった恋人に会いに行く。その恋人…

師走の呟き(11)

結局昨日は調合ミス?(笑)を犯してしまって、足が軽くならずお店に行っていない。だから土曜の深夜の状況のままに山ほどのお皿や鍋が今でも僕を待っている。 数日前に家で『ニューシネマパラダイス』を久しぶりに観た。イタリアのシチリアにある小さな村が…

師走の呟き(10)

ドイツの音大時代は長期の休みが多い。春に入学してさっそく2週間程度の復活祭の休みがありその次は当然夏休みがある。しかも2ケ月だ。そしてクリスマスから新年にかけて1ケ月の休みになる。僕はその冬休みに寮でのクリスマスパーティが済むとすぐに旅に…

師走の呟き(9)

天気予報では雪が降ると言っていなかったが、今朝早くから雪が降り始めあっという間に初冠雪した。プーチンが山口に寒気団を連れてきたのだろう。山口市では雪が積もる事はそんなにない。スキー場が多い広島北部では結構降っているのかなあと思う。ドイツで…

師走の呟き(8)

前回(7)のブログを見て自分のぐでぐでの文章表現だったのにがっかりだった。まさか「新婦は独身で」の表現は絶対にありえないだろう。言い訳させて頂くと、その日運転免許更新の日だった。僕は家内の新免試験の日に合わせて一緒に試験場へ行った。家内は…

師走の呟き(7)

ヨーロッパへ(すくなくともドイツへ)留学した者なら12月は懐かしいい記憶が残っているだろう。ヨーロッパは基本的にはキリスト教社会で ドイツにおいては北部はプロテスタントで南部はカトリックだ。僕の母校である大学と隣接する世界平和聖堂はカトリッ…

師走の呟き(6)

今年久しぶりにクリスマス・イルミネーションを飾った。何年か前までは、我が家にレッスンにくる子どもがおり、楽しんでもらおうと頑張ってイルミネーションを施した。当時は背の高い木が何本もあり、僕は頑張って電飾を木々にまたがせた。その頑張った反動…

師走の呟き(5)

前回のブログを読み返すと「場違いな所へ来てしまったような罪悪感」と記していて、なぜ異和感と書かなかったのか、ふっと考えてしまった。確かにこの校舎には色々な想い出が詰まっている。楽しい事もたくさんあっが・・・それが罪悪感かあ・・・僕は11月…

師走の呟き(4)

母校が変わったとはいえ狭い敷地に建立しているので設計上どうにもならないのであろう校舎は外観そうたいして変わってはみえない。建物が新しくなったなあ程度だ。だが中に入るとビックリするくらいの立派なロビーがあった。僕がここにいた頃の記憶とオーバ…

師走の囁き(3)

今年、母の双子の妹の叔母が亡くなった。二人は広島で生まれ育った。同じ所で原爆に遭いそこから二人の生活は別々になった。叔母はずっと広島で暮らしていたので僕も夏休みになると広島の叔母の所へ滞在した。そんな僕を叔母はよく可愛がってくれた。年上だ…

師走の呟き(2)

体調が回復するにつれ食欲も小食ながらでてきた。ただ食欲不振の影響か、好き嫌いが全くなかった僕が好き嫌いが始まったが、それも徐々になくなっている。それに伴いフルートの調子も随分良くなった。フルートにおいては実は3年前からスランプに陥り苦しん…

師走の呟き(1)

はやいもので今年ももう少しだ。あっという間に来年になるのだろう。まだ少し早いかもしれないが、今年の自分を総括すると、いい事もよくない事もいろいろとあった年だった。どちらかというとポジティヴな考え方の自分がここまで体調不良からの食欲不振に陥…

仔猫騒動記(終章)

イプシロンが亡くなって1週間が過ぎただろうか。アルファのお姉ちゃん力によって少しだけ近づいてきていた2匹の仔猫ちゃんはそれ以来姿を見せなくなった。お母さんのコゲも姿を見せなくなった。もしかしたらイプシロンが事故に遭った現場を見たか立ちあっ…

仔猫騒動記(4)

ある日アルファたちが店の入り口で餌を食べているとコゲが2匹の仔猫たちを連れてきた。仔猫たちは一緒にお姉ちゃんたちに交じって食べ始めた。するとアルファとジジは一歩下がって仔猫たちに譲って温かく見守った。するとコゲはその様子を見てアルファに目…

仔猫騒動記(4)

仔猫騒動記(3)

ある日コゲが二匹の小さな小さな仔猫を連れてきた。そうなのだ。赤ちゃん猫騒動記で記した亡くなった赤ちゃん猫4匹以外にもまだ2匹いたのだと知った。その赤ちゃん猫が小さな仔猫までに育ってお母さんが連れてきたようだ。でもその2匹の仔猫は僕の姿を見…

仔猫騒動記(2)

僕はアルファだけは何とか我が家で飼ってやりたかった。だから餌やりは、店のドアを開けて店内へちょっとだけ入った所へ置いた。その頃はずいぶん慣れてきたアルファは警戒しながらも入ってきて餌を貪った。他の猫たちは入ってこれないでいる。僕の思惑通り…

仔猫騒動記(1)

仔猫たちの母親であるコゲは半年毎にお店の屋根裏で赤ちゃんを産む。その結果として今回の赤ちゃん猫が亡くなった事を思うとなんとかしたいがいい方法がわからない。実は動物病院の先生にも相談したがどうにもすっきりとした解決策は見当たらない。ただ先生…

シータとカイ(7)

2年前から僕の自宅(フルート教室)へ小学生のお弟子さんがお母様と一緒に来られるようになった。お母様は娘のレッスン中の時間にシータの相手をよくしてくれた。シータも心得たもので親子が我が家にくると喜んで出迎えた。カイはその様子をちらっと見てす…

シータとカイ(6)

今回から僕と猫どもの関わりを擬人化して記そう。その方が感情移入しやすいと思う。 僕はシータが好きだ。シータには双子の姉カイがいる。カイは美人だが少し気位が高い。僕が家に帰って来ても出迎えるどころかどこにいるのかもわからない。それにくらべシー…

シータとカイ(5)

シータとカイが我が家に来てみんながそれなりに仲良く平和に過ごしていた約一年後にグレートデンのルナが亡くなった。推定9歳だった。ルナは血統書がある訳ではなく人から譲り受けたので推定と書いた。だから誕生日もわからなかったのでライと同じ歳で同じ…

シータとカイ(4)

僕の家内はカイの方が好きみたいだ。「カイちゃん、ご飯食べるかね。」と甲斐がいしく可愛がっている。そしてシータの事を「シー太郎」なんて呼んだりする。それでもシータは家内が食卓でご飯を食べたり新聞を読んだり化粧をしていると「ミャッ、ミャッ」と…