師走の呟き(13)

昨日の僕の精神はちょっと揺れ過ぎた。実は2日前に毎年学校公演を行っている共演者2人から相次いで来年の演奏を断られたのだった。どうしたものかちょっとだけ悩んだがとりあえず教育委員会の担当の人と相談する事にした。といっても大半は雑談だが、恋人に振られるのと同じ予感はあった。と言ったら、どうしてですか?と訊かれたので僕は「だってたくさんの楽譜を預けていたのに急に返すと言ってきたんだもん。」と笑いながら言うとおお受けしてくれた。新たなる共演者を探す時間もなく(来季の予定は1月中旬までに決めないといけない)結局僕のできるそして僕しかできないプランを考え、検討してもらう事にした。昨日は誕生日だった。街中へブラブラする予定だったがコースを大きく変え、一人でお祝いしようとイタリアンへ自転車で足を伸ばした。パスタに赤ワインで祝った。当然フルボトルだ。そして街を色んな意味でフラフラして帰宅して風呂に入りながら白ワインを開けた。夜お店へ向ったのだが当然のようにそれまで家族は僕の誕生日を知らないようで、自分から言えばいいのに僕はそんな性格ではない。時々顔を出す小さな飲み屋に行って久々に近況報告と愚痴をきいてもらった。ビール一杯だけのつもりがいつの間にか三杯も飲んでしまった。これもいつもの事だ。特に昨日は誕生日という無礼講がある。こうしてそれなりに楽しい一日になった。最後に嬉しいメールもあって気分良く眠った。ただ酔っていただけかもしれない。