2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

仔猫騒動記(終章)

イプシロンが亡くなって1週間が過ぎただろうか。アルファのお姉ちゃん力によって少しだけ近づいてきていた2匹の仔猫ちゃんはそれ以来姿を見せなくなった。お母さんのコゲも姿を見せなくなった。もしかしたらイプシロンが事故に遭った現場を見たか立ちあっ…

仔猫騒動記(4)

ある日アルファたちが店の入り口で餌を食べているとコゲが2匹の仔猫たちを連れてきた。仔猫たちは一緒にお姉ちゃんたちに交じって食べ始めた。するとアルファとジジは一歩下がって仔猫たちに譲って温かく見守った。するとコゲはその様子を見てアルファに目…

仔猫騒動記(4)

仔猫騒動記(3)

ある日コゲが二匹の小さな小さな仔猫を連れてきた。そうなのだ。赤ちゃん猫騒動記で記した亡くなった赤ちゃん猫4匹以外にもまだ2匹いたのだと知った。その赤ちゃん猫が小さな仔猫までに育ってお母さんが連れてきたようだ。でもその2匹の仔猫は僕の姿を見…

仔猫騒動記(2)

僕はアルファだけは何とか我が家で飼ってやりたかった。だから餌やりは、店のドアを開けて店内へちょっとだけ入った所へ置いた。その頃はずいぶん慣れてきたアルファは警戒しながらも入ってきて餌を貪った。他の猫たちは入ってこれないでいる。僕の思惑通り…

仔猫騒動記(1)

仔猫たちの母親であるコゲは半年毎にお店の屋根裏で赤ちゃんを産む。その結果として今回の赤ちゃん猫が亡くなった事を思うとなんとかしたいがいい方法がわからない。実は動物病院の先生にも相談したがどうにもすっきりとした解決策は見当たらない。ただ先生…

シータとカイ(7)

2年前から僕の自宅(フルート教室)へ小学生のお弟子さんがお母様と一緒に来られるようになった。お母様は娘のレッスン中の時間にシータの相手をよくしてくれた。シータも心得たもので親子が我が家にくると喜んで出迎えた。カイはその様子をちらっと見てす…

シータとカイ(6)

今回から僕と猫どもの関わりを擬人化して記そう。その方が感情移入しやすいと思う。 僕はシータが好きだ。シータには双子の姉カイがいる。カイは美人だが少し気位が高い。僕が家に帰って来ても出迎えるどころかどこにいるのかもわからない。それにくらべシー…

シータとカイ(5)

シータとカイが我が家に来てみんながそれなりに仲良く平和に過ごしていた約一年後にグレートデンのルナが亡くなった。推定9歳だった。ルナは血統書がある訳ではなく人から譲り受けたので推定と書いた。だから誕生日もわからなかったのでライと同じ歳で同じ…

シータとカイ(4)

僕の家内はカイの方が好きみたいだ。「カイちゃん、ご飯食べるかね。」と甲斐がいしく可愛がっている。そしてシータの事を「シー太郎」なんて呼んだりする。それでもシータは家内が食卓でご飯を食べたり新聞を読んだり化粧をしていると「ミャッ、ミャッ」と…

シータとカイ(3)

シータは自分を犬だと思っている。とにかく僕に付きまとう。僕は服を取りに行くくらいしか二階の寝室に入らないのだが、僕が寝室に入るとシータがチリチリと鈴の音を響かせながら階段を上がってくる。その見えない情景を彷彿させられる音が目に見えるようで…

シータとカイ(2)

カイは柄がお母さんに似ているだけでなく性格も似ている。警戒心が強くそして滅多に鳴かない。鳴くときは餌が入っている皿が空っぽになっている時ぐらいだ。シータはいつも「ミャ〜ミャ〜」とうるさいくらい鳴く。初めのうちは「どうしたの?ごはんかね。」…

シータとカイ

シータとカイは我が家の猫だ。二匹は5つ仔の姉妹だ。赤ちゃん猫騒動記と話が重複するが他の兄弟はみんな屋根裏から壁面に落ちて亡くなった。シータとカイは小さすぎてまだ動けないでいたので奇跡的に僕が救い出して助かったのだ。名前は僕の息子が付けた。…

赤ちゃん猫騒動記(9)

その夜、2日前赤ちゃん猫を連れ帰ってくれた同級生から電話があった。猫が死んだので別の仔猫を引き取りたいと言う。勿論大歓迎で一匹を彼に渡して僕は一匹だけ連れ帰った。次の日その赤ちゃん猫を動物病院へ連れて行って帰ってきたがどうも鳴き声が弱弱し…

赤ちゃん猫騒動記中断の訳、あるいは別の騒動記

この「騒動記」が少しの間中断したのは、実はこの1週間、身内の「騒動記」に巻き込まれていた。先月最後の日曜日、北九州で素晴らしいピアノリサイタルを聴いて山口に帰って母親と二人でいつもより遅い夕食を食べた。簡単な鍋にした。僕の母はビールが大好…