2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一時帰国の準備を始める

(私たちも旅行の準備よ❤) 山ちゃんがドイツへ来て学生になって2年になる。そして1年後は卒業試験だった。卒業したら日本へ帰る覚悟を決めていた。それは、一人っ子だから将来は両親の面倒をみなければならなかったのだ。と山ちゃんは言っているがルナピ…

山ちゃん、学生寮を出る

(ちょっと失礼します・・・モナカ) 山ちゃんは、1年後の2月に卒業試験を受ける事に決まった。曲もだいたい決まった。あとは練習に取り組むだけだ。 学生寮の生活も快適だった。だが、試験に向けて環境を変えたくなった。そこへいい寮ができたとの話があ…

卒業試験の選曲(その2)

(何して遊ぼうか思案中) 最近、卒業試験の選曲の話題ばかりだが、山ちゃんの卒業試験は1988年の2月の話だ。おっと、その前にこの話は1987年の2月ごろの話だ。だから、卒業試験までまだ1年ある。1年しかないともいえる。というのが、試験曲の数…

卒業試験の選曲に苦慮する

(ルナピンスキーはモナチンの扱いに苦慮している) バロック時代は『音楽の捧げもの』で決まった。古典派は本当はしたかったモーツァルトのフルート四重奏が却下させたので、本当に選択肢が少なくなった。山ちゃんはそれでもしてみたい曲があった。理由は本…

『音楽のささげもの』とは

(ライヴィッチは雷が鳴るとヘロヘロだ〜) 救世主イムレと日本人彼女(現在は夫婦)のお陰で 卒業試験の1曲はバッハの「音楽の捧げもの」からトリオソナタに決まった。これは本当にいい曲なのだそうだ。バッハが就職活動に息子が勤めていたポツダムのフリ…

救世主現れる

(救世主って私の事?) 山ちゃんは学生オーケストラにのっていた。曲はヤナーチェックのシンフォニエッタだったと記憶している。時を同じくして山ちゃんはあるカップルと仲良くしていた。彼女が日本からきたヴァイオリンの留学生で彼はハンガリー人のチェロ…

大学内発表会でモーツァルトを吹く

(う〜ん、卒業の選曲は難しい・・・) 山ちゃんは、どうしても吹きたい曲があった。それはモーツァルトの名曲、『フルート四重奏曲ニ長調』だった。古典派は数が少なく、選曲が難航される事が予感できたし、とにかくこの曲は名曲でもあり、これでノルマであ…

卒業するという事(その2)

(頭を使わないと卒業できないよ) 卒業の日はだいたい決まった。アヒレス教授も許可してくれた。あとは曲を決めるだけだが、これがけっこう大変だ。ちなみに山ちゃんが卒業した日本の音楽大学の卒業試験の曲は、課題曲としてエマヌエル・バッハの無伴奏ソナ…

卒業するという事(その2)

卒業の日は決まったぞ!

(こんな神妙な顔をして卒業を決めたのだ) 前にも言ったように、卒業に年齢は無い。ましては、山ちゃんが入学してから誰も卒業していなかった。もう一人のフルートの教授も含めてフルート教室では誰も卒業者がいなかったのだ。 山ちゃんは恐る恐る師匠にき…