『音楽のささげもの』とは


(ライヴィッチは雷が鳴るとヘロヘロだ〜)
 救世主イムレと日本人彼女(現在は夫婦)のお陰で
卒業試験の1曲はバッハの「音楽の捧げもの」からトリオソナタに決まった。これは本当にいい曲なのだそうだ。バッハが就職活動に息子が勤めていたポツダムのフリードリッヒⅡ世(彼はフルートが得意だった)の所へ行ってチェンバロの即興演奏をしたところ、フリードリッヒは意地悪にも難しい(曲にしにくいような今の現代曲のような)旋律を出してきた。バッハはその場では創らずに、後日曲集としてフリードリッヒにおくったのだった。それが『音楽のささげもの』であるそうだ。バッハはフリードリッヒⅡ世の出した旋律をテーマにして、2声、3声、6声のリチェルカーレという対位法の音楽や様々なカノンなどあらゆるパターンで作曲してそのあげく最後に付けたのがこのトリオソナタだった。最後に付けたと言っても、トリオソナタというからには4楽章ある。この曲だけでも18分近くあるのだ。『音楽のささげもの』全部合わせたら1時間超になるだろう。まさにバッハの意地の結晶だった。しかも最後のトリオソナタは本当に名曲だ。このブログを見ている人が音楽関係者のあなたで曲を知らなかったなら是非聴いてほしい名曲だと山ちゃんは言っている。特にトリオソナタの4楽章に最後にでてくるフリードリッヒ2世の旋律は鳥肌者だ。
そんな名曲だから卒業試験では演奏会でこの曲をする事に決定した。それをアヒレス教授に相談したら今度は快諾してくれた。ヤッタ〜!