卒業試験の選曲(その2)


(何して遊ぼうか思案中)
 最近、卒業試験の選曲の話題ばかりだが、山ちゃんの卒業試験は1988年の2月の話だ。おっと、その前にこの話は1987年の2月ごろの話だ。だから、卒業試験までまだ1年ある。1年しかないともいえる。というのが、試験曲の数が半端ではないからだ。前にも書いたが、45分のプログラムで演奏会と翌日約1時間でレパートリー試験を受けなければならないのだ。それ以外にもモーツァルトの協奏曲やそれ以外の協奏曲と課題曲と初見演奏とオーケストラスタディなるものがある。演奏会とレパートリー試験では、バロック時代、古典派、ロマン派、1930年までの近代とそれ以降の現代曲を演奏しなければならなかった。で、結局山ちゃんは紆余曲折あれどもかなり選曲が決まったのであった。
演奏会では、バッハの『音楽の捧げもの』からトリオ(これでアンサンブルもクリアできた)をして、それから現代曲(未定)をして最後にロマン派のライネッケのフルートソナタ『水の精』を演奏する事に決まった。
次の日のレパートリー試験では、古典派のクーラウの『オイリアンテ』の主題による序奏と変奏曲をして、近代曲はデュティユーのソナチネに決めた。これでほぼ決まったようなものだ。あとはモーツァルトの協奏曲は第1番ト長調イベールの協奏曲で決定した。
それでは、この話の続きは卒業試験の話までお待ちください。ちなみに現代曲だが、アヒレス先生が日本の曲がいいだろうと福島和夫の『冥』をすすめてくれたのだが、それならと日本の作曲の先生が創った曲をする事にした。伴谷晃二先生の『カーラ・チャクラ』という。名曲だと今でも思っている。