師走の呟き(7)

 ヨーロッパへ(すくなくともドイツへ)留学した者なら12月は懐かしいい記憶が残っているだろう。ヨーロッパは基本的にはキリスト教社会で
ドイツにおいては北部はプロテスタントで南部はカトリックだ。僕の母校である大学と隣接する世界平和聖堂はカトリックだ。そして今度24日にクリスマス・イヴの演奏をする教会はプロテスタントだ。その違いは歴史的に述べると長くなるし僕みたいな人間が語れる事ではないが、逆に僕みたいな人間が不遜にもちょっと呟けば、カトリックプロテスタントの大きな違いは歴史の長さとキリストの母マリアの信仰の有無、その他教会の造りにある。僕の見解だがプロテスタント教会はシンプルだ。要するに教会は普通に神の家だ、というような場所だ。カトリックは威厳を保っている。キリストやマリアの存在が教会の中で輝いている。因みにカトリックでは司祭は神父と呼びプロテスタントは牧師と呼ぶ。新婦は生涯独身であるが牧師は世帯を持てる。さて僕が4年間滞在したデトモルトという町はウエストファーレン、ノルトドイチェだったかな?要するにちょっと北の中部に近い位置にあった。だから方言がきついドイツにあってかなり平均的なドイツ語であったらしい。僕にはその自覚は無かったが・・・さてイルミネーションの話だった。我が町デトモルトもクリスマス近くになると町にイルミネーションが輝く。