師走の呟き(11)

結局昨日は調合ミス?(笑)を犯してしまって、足が軽くならずお店に行っていない。だから土曜の深夜の状況のままに山ほどのお皿や鍋が今でも僕を待っている。
 数日前に家で『ニューシネマパラダイス』を久しぶりに観た。イタリアのシチリアにある小さな村が舞台で全編にモリコーネの音楽が素敵に流れる。映画好きの子役トトがとても可愛く、映写技師であるアルフレッドの渋く味わいのあるいい演技が印象的な映画だ。そのアルフレッドが亡くなったと一報を受けた映画製作者になっていたトトが子ども時代を回想するところからこの映画が始まり、子ども時代の思い出が映画の半分以上を占める。青年になったトトはある実業家の娘に恋をするが戦争から戻るとその娘とは連絡つかなくなる。失恋した青年トトはアルフレッドに「この村はお前のいる場所ではない。」と促され村を後にする。そのまま母親にも音信不通だったトトは30年後にアルフレッドの葬儀に村へ帰ってくる。そこで歳を取った懐かしい面々に会い、廃墟になった映画館を見る。そしてアルフレッドが残した形見を持ってローマへ帰る。その形見とはトトが幼き頃、カットされた映画のフィルムをくれるようにアルフレッドの頼んだら、フィルムはやるが自分が保管すると言っていたものだった。実は当時映画は教会の施設で上映された為にキスシーンは司祭がアルフレッドに命じカットさせていたのだった。その形見のフィルムをローマの自分のスタジオで映写すると様々な映画のキスシーンが次々と画面に現れるというラストシーンで終わる。実は「ニューシネマパラダイス」は劇場編とノーカット編がある。劇場編は上記のあらすじで約2時間ちょっと程、ノーカット編は3時間少しある。僕は劇場で初めてこの映画を見て感動した。その後ビデオショップにてノーカット完全版があったのでそれを借りて見た。今回見たのは劇場編で僕はずっと劇場編の方が好きだった。・・・だった?