師走の呟き(17)

昨日フルートを送った職人さんから電話があった。1ケ月半時間がかかってもいいですか?という事だった。もちろん僕は快諾した訳だが、誤解しないで欲しい。その間はフルートが無いのでフルートの練習は出来ないが、世界中の民族楽器とフルート・トラヴェルソの練習をしっかりやっておこうと思っている。世界中の民族楽器は自分で買ったものはほとんどない。僕がいろいろな楽器を集めていると知っている人が海外旅行のお土産にと結構頂ける。実は来年の学校演奏会はそれらの楽器を使って子ども達に楽しんでもらおうと思っている。どんな笛を使うか考えているところだが、原始的な楽器では日本の弥生の笛、メキシコのドーナツ型笛、カッコウ笛、中国の鳥笛。民族楽器としてはバリ島のたて笛、日本の篠笛、中国の細長い尺八、朝鮮の横笛、アイルランドのホイッスルというたて笛、そしてバッハやモーツァルト時代に吹かれていた木でできているフルート・トラヴェルソでいこうかと思っている。それぞれに複雑な曲は吹けないのだが、指使いがみんな違うのでそれなりに難しい。あと補足的注釈だが、フルートもリコーダーも管楽器というくくりでは同族楽器だ。つまり息の流れを歌口に吹き込む事で音をつくる。リードの振動で音を出すオーボエクラリネットや唇の振動で音をつくる金管楽器とは違うのだ。僕が持っている楽器はすべてフルートやリコーダーと同族の楽器なのだ。正月をのんびり過ごした後、それぞれの楽器と戯れてみようと思う。