2017-01-01から1年間の記事一覧

学校公演(4)

誤解のないように申し上げておくと、教育委員会の学校公演はきちんと予算を付けていただいている。それとは別に演奏の資金を持っている。どうして?と言われても話すると長くなるので省略したいが、そのお金は20年以上動かない状態になっている。萩市の演…

学校公演の話(3)

今年もありがたい事に教育委員会の依頼で小学校2校の公演が決まった。交通事故で左足骨折、肋骨2本骨折、右手首骨折の状態からどうなるかと思ったが、人間の快復力は凄いんだと実感している。それでも警察官からよく生きていられましたね、とも言われたも…

日曜日の話

日曜日に福岡であった『ナタリー・デセイ』のソプラノのコンサートを観に行った。彼女は昔から大ファンだった。福岡であるのだから当然行かないわけはない。ところが1月に事故に遭い歩くこともままならず車椅子生活になった時点でコンサートはキャンセルし…

学校公演の話(2)

今回の話はある意味でメッセージも込めています。ありがたい事に今年2校の小学校で演奏が決まりました。内容は次回具体的に話しますが、今回今までの演奏活動で少ないながら演奏の資金があってそれを今年使ってしまおうと思っています。だから予算的には全…

学校公演の話(1)

ありがたいことに長年続けてきた学校公演が今年も決まった。ただ、今年は企画で大変だった。何故かというともともとこの活動を始めたのがもう約30年前、教育委員会の依頼で始めた。みんなに失礼のないようにかなり企画を練った。その結果としてピアノ、ヴ…

ライくんの記(最終章)

動物がどれほど感情を受動しているのか僕にはわからないが、ライくんが亡くなって僕はまた体調が悪い。感情的には平常心のつもりだが明らかに体調不良だ。その僕のそばに二匹の猫カイとシータは僕のそばでゴロゴロしている。もっとも今までもそうだっただろ…

ライくんの記(4)

ライくんを火葬しに行った往復で妙な事があった。ライくんは大型犬で地元で火葬してくれるところがない。それは承知していた。一番最初のバーニーズのムンが亡くなったとき何もかのわからない中で本当に奔走した。獣医に相談し地元の火葬会社の人に来てもら…

ライくんの記(3)

ライくんは全くシャイな男の子だった。男だからなのかその子の性格なのか?最初に飼った雌犬のバーニーズマウンテンドックは僕がベッドに入るとドカドカと階段を登ってきて僕のベッドに入り込んで毛布布団をまくり込んできた。グレートデンのルナは炬燵に入…

ライくんの記(2)

僕がペットロス症候群に陥っていたときに癒やされに通っていたのがあるペットショップで、そこで売れ残っていたのがライだった。名前はもうライとついていた。犬種はベルジアン・タービュレンというややこしい名前で、僕が飼った時もしばらくは犬種を言えな…

ライくんの記(1)

今朝ライくんが亡くなった。いつものように「ライくん、おしっこ行こうか?」と呼びかけた。するといつもはその呼びかけにライくんも起き上がりそれにルナも反応して炬燵からぬくっと起きてくる。ところが今朝は「ライくん、おしっこ行こうか?」と言っても…

なんとなくの一日

ソプラノ歌手であるナタリー・デセイの大ファンだ。で4月に福岡で彼女の演奏会がある。当然行かないわけない。ところが1月に交通事故に遭って、いつどんな状態になるかわからないのでキャンセルした。だが思っていたより状態はいい。それでも不安はある。…

あぶないあぶない

ある旅行会社が倒産して世間を賑わせている。実は自分、今年密かに世界一周クルーズに行こうと思っていた。だいたいその手のクルーズは4名1室だったり2名からだったりするのだが、僕が新聞で見たそのクルーズは1名からでも参加できた。しかも破格に安く…

深く思った事(2)

今世間でよく言われる「忖度」。中国ではそのまま通じるそうだが欧米ではその意味を訳すに苦労するようだ。 僕が留学したドイツでは新しい教授を要請するのに何人かの候補に公開レッスンをしてもらうらしい。(僕の時期にはなかったのでその話を聞いただけだ…

深く思った事(1)

最近ピアニストのY氏がU音楽大学を解雇されたとの報道を見た。その件についての思いはまた記すが、本当に国民性か文化かわからないが深い問題だと思っている。そのキーワードは『忖度』にも通じるの? 僕が留学したドイツでは、「どこの音楽大学に行ってい…

何でもない一日

今日介護用ベッドが撤収された。事故以来大変お世話になった。それまでは炬燵での生活だったが足の骨折で座ることが出来なく、しかもグレートデンのルナとソファの争奪戦をする状態でなくリースしたベッドだった。結構快適だった。電動で容易に上体を起こし…

久しぶりのブログで思う

思えば事故から2ヶ月を過ぎた。事故については書きたいことが山ほどあるのだけど今は口外できない。ただ言えることは左足はほぼ普通に歩けるようになったし自転車にも乗っている。折れた2本の肋骨は無事に回復した。だが右手首がどうもままならない。それ…

教養としてのゲーテ入門(3)

「エクリチュール」とは広義的には記憶であり再現だとその本に書かれていた。僕はそれまで「エクリチュール」は作曲家の模倣としか自分の概念にはなかったので非常に興味が持てた。「エクリチュール」は「パロール」と関わるらしい。「パロール」は感じたこ…

教養としてのゲーテ入門(2)

僕は日本の音楽大学時代に副科として作曲を履修した。当時作曲という創作に憧れただけで3年間続けられたのは先生との相性が良かったのだろう。そこでは「自由創作」と「エクリチュール」なるものを平行して学んだ。「自由創作」は書いて字の如し自由に作曲…

教養としてのゲーテ入門(1)

最近、時間があるのでいろいろな本を買って読んでいる。軽い気持ちで買った本が意外に面白かったら得した気分になる。『教養としてのゲーテ入門「ヴェルテルの悩み」から「ファウスト」まで』はそんな一冊になった。新聞の新刊案内を見て購入した。「ウェル…

情緒なき郵便営業に思う

僕は年賀状を余る程購入し、実際余ったら手数料を払い切手や官製葉書に替える。でも切手に替えるには記念切手には交換できない。だから普通の切手が増える。この度、52円切手がそのまま同じデザインで62円切手に変更になると聞く。だったら52円切手を…

芥川賞に思う

芥川賞受賞作「しんせかい」を読んだ。単純に好奇心を刺激させられ面白く興味を持って一気に読めた。ただこの作品が芥川賞なのかと思うと、僕みたいな者でも僭越ながらもちょっと考えさせられた。 「しんせかい」の題材はとても魅力的だった。大自然の過酷な…

いよいよリハビリに

今回の事故後をブログに記す方がネタに尽きないし、僕の知らない社会の本当に興味深い経験をさせていただいている。最終的に決着するまでは多くを語らない方が良いと思っている。相手側の保険会社とのやりとりはいろいろな意味で面白い。その保険会社から整…

初めてサッカーを観戦する

僕はサッカーファンではないが、今日は楽しくサッカーを観戦した。今日何故サッカー観戦かというと、浅くて深い思いがあるからだ。先ず浅い方だが、僕の住んでいる市は山口で『レノファ山口』が頑張ってJ3からJ2に去年昇格したばかりだった。で、そのホ…

久々に遊んでやった10分

今日は事故骨折以来1ヶ月ぶりに庭でルナと遊んでやった。遊んでやったと言っても僕は適当に巨大な庭石の隅で立っていればいい。するとルナは嬉しげに庭石の間を本能の赴くままに駆け回る。庭石は7個ほど鎮座している。彼女が立ち止まると僕は「帰ろうかあ…

久々に乗った半日

先日購入した『文藝春秋』のコラムに「人間万事塞翁が馬」の故事があった。その文筆者がある時、自分の恩師にその喩えを言ったら違うとたしらめたエピソードだった。僕も間違ったニュアンスで憶えていた。(昔、塞という老人が飼っていた馬が逃げ出した。す…

久々に歩いた一日

14日火曜日にようやくギブスが取れ二足歩行が可能になった。ギブスが取れたら即、普通に歩けるものだと思っていた僕は浅はかだった。かろうじてギクシャクした二足歩行ができる程度なのだ。骨折していた左足は足首でも動かせば足すねに響き痛い。だから右…

著作権問題の報道に思う(8)

毎日外出もままならず暇をもてあましている。娘とは言い争いをしてから口をきいていない。顔を合わすだけでうっとうしい。嫁さんにはひたすら遠慮しながら謙虚に対応している・・・つもり。だから上半身を起こしたベットの上で朝刊を穴があく程覗き込む。先…

著作権問題の報道に思う(7)

前にJASRACが大手音楽教室側に著作権料を課すと発表したその時、僕はJASRACはパンドラの箱を開けてしまったのではないだろうか?と書いた。その真意は、確かにJASRACは規約的には正しい。でも多くの音楽関係者がパンドラの箱を開けるがよ…

著作権問題の報道に思う(6)

前回のような、つまり『嵐』やクラシックやポピュラーなどのコンサートは申請書に曲目(1曲ずつ作曲作詞者と演奏時間、それに開催日、入場料、観客数、公演数を書いて、当日配布するプログラムを添えてJASRACに申請する。すると著作権使用料の請求書…

著作権問題の報道に思う(5)

JASRACについて人からよく訊かれる事がある。徴収された著作権料は本当に本人(作曲家)の元へ支払われるの?これについて僕が先ず言えるとしたら、ユニセフと一緒で組織を運営する事務方等多くのスタッフはボランティアでやっているわけでない、とい…