久しぶりのブログで思う

 思えば事故から2ヶ月を過ぎた。事故については書きたいことが山ほどあるのだけど今は口外できない。ただ言えることは左足はほぼ普通に歩けるようになったし自転車にも乗っている。折れた2本の肋骨は無事に回復した。だが右手首がどうもままならない。それでも事故当時に比べると随分良くなったと感じている。6月の学校公演には十分間に合うだろう。
 先日直木賞を受賞した恩田陸さんの作品を読んだ。以前芥川賞作品を読んで感想をブログに載せた。その時に賞の威信をあるコンクールのエピソードに例えて書いたのだが、その後に恩田さんの作品を読んでビックリした。その作品はまさしくピアノコンクールを扱ったものだった。恩田さんの文章はとても上手くテーマもピアノコンクールだったので楽しく一気に読んだ。
 実は4月からブログで以前書いた小説『調和の霊感』というヴィヴァルディを題材にしたものを書き直し(整理)しながら載せて、その合間に別の作曲家のエピソードを記そうと構想を練っていたのだが、恩田さんの作品を読んでその文筆力に感嘆し意欲がなくなった。その程度のものか?と叱責されそうだがとりあえず今はその程度の精神力しかない。それがブログから遠退いた原因でもある。そういえば『調和の霊感』を書いていた頃、同じヴィヴァルディをテーマにした『ピエタ』が本屋大賞になったと記憶する。僕の書いていたものとは内容が違うのでその時は全く気にしないで書き続けたのだが今回は事故の精神的後遺症かもしれない。せめてまたブログをまめに書こうと思う。