楽器の値段とは?例えばフルート。


(やっと、貼り付けられたぜ〜!)
 ヴァイオリンは新しい楽器も値段がピンからキリまであるが(数十万から何千万まで)それに骨董的価値が含まれると2倍は高くなる。本当に恐ろしい世界である。それに比べてフルートは明朗会計だ。基本的に一番いい楽器はハンドメイドで値段の違いは材質の違いだけだ。たとえば総銀製のハンドメイドは約60万でそれが9金だと約160万、14金だと500万で18金だと650万、24金やプラチナだと800万以上てなぐあいで明朗会計だ。多少の値段の差はメーカーの差だ。家電でいうと同じ洗濯機でも東芝より三洋の方が少し安いという位の差であり、それはレベルの差ではなく好みの差である。
 だからこういう事になる。あるフルートをしている娘のお父さんが、フルートを買ってやろうという事になった。予算はカタログを見て清水の舞台を飛び降りる覚悟で60万円にした。娘は60万円の総銀製のフルートが気にいったようだ。お父さん楽器店員に質問する。「耐用年数はどのくらいですか?」店員曰く「大切に使えば一生モノですよ。プロの人達も使っている楽器ですから。」お父さん安心して「これ下さい」と言う。すると店員は、「それではただ今、セール中ですので5%引きにさせていただきます。それにケースと掃除棒とガーゼ、楽器を拭くクロス等は当然付いているのですが、楽器ケースカバーと譜面台もサービスしましょう。」しめて54万円です。お父さん驚いて「消費税は?」と言うと店員きっぱりと言った。「税込みの値段ですので54万ポッキリです。」お父さんと娘は、楽器店の帰りにお母さんと食べざかりのお兄さんと弟を連れて、普段行くより少し高級な焼き肉店でご馳走を食べて一家が幸せな気持ちになって帰って行ったそうです。フルートとはそんな世界なのだ。