フルートの値段の話


(雨の日はお散歩が短くて退屈だ〜!)
 ちなみに山ちゃんのフルートは約20年前に購入したもので総銀製で当時で60万位の楽器だ。この話は次回からするそうなのでこうご期待あれ。
 前回の話だが、楽器を選択するのは難しい。ハンドメイドであれば、あと違いは材質だけだと話はしたが洗濯機と一緒でメーカーが違えば音色も違う。でもそれが誰もが聞いて違う程の音の違いかと言うと?である。いや本音は違いはないと言い切りたい。なぜ「?」としたかというと、プロの音楽家である以上「音の違いがわからないのですか?」と言われるのが怖いからです。でも音の違いは個人の音の違いによるものの方が大きいです。これは材質が変わっても同じです。金のフルートを吹いている人で楽器が可哀想と思う人も少なくないかもしれません。音の違いに関しては例え話をしましょう。ゴールウェイというすばらしいフルーティストがいます。あの有名なベルリンフィルに在籍してカラヤンと喧嘩してソリストになった有名なフルーティストです。一説によると彼の独特な音色がオーケストラに合わなかったとも伝えられています。ゴールウェイトーンとも言われている彼がオーケストラで吹いている録音を聞いてどれほどの人が彼のフルートだとわかるでしょうか?彼は金独特の輝きのある音を出すのですが、ある時プラチナを使っていたのですが、その時もやっぱりゴールウェイの音は素晴らしいですね。と、わかってかわからないでか感心していた人がいた。その程度のものなのだが、それが大きいのだ。やっかいなのはそれに値段がかかわってくるからである。もちろんお金を出せばいいに決まっている。でも銀にするか、金にするかは好みだ。好みだが大きなホールで吹くような人だとまた好みが変わってくる。で、一般庶民や山ちゃんのような町の音楽家にとっては価値観が問われるのだ。限られたお金でどのくらいの楽器を購入するべきか?を。これだけは言いたい。音の本質はその人の技術にある事を。安易に楽器に頼らず今ある楽器の能力を引き出してあげて下さい。それでも出会った高価な楽器、それはそれで大金をはらった価値はあります。あとはその価値を多くの聴いている人に共感してもらえるよう頑張りましょうと。・・・・
 ルナピンスキー談「山ちゃん、お前なぜ上から目線なのだ?結局今日は、山ちゃんは金の楽器を買うお金がなかったという話なのか、山ちゃんは金の楽器の価値がわからなかったという話なのか、そのような金と銀の響きを区別できる耳がなかったという話なのか、わからなかったぞ!」