楽器の値段とは?例えばヴァイオリン2


(新しい写真の貼り付けに失敗・・がっかり)
 自家用ジェット機やヨットを持っている人がいるが世間でよく言われる、持っているのが凄いのではない。維持するだけで年間に同じ額だけ費用がかかるのだ。それが凄いと。
 さてジェット機やヨット程ではないが楽器も多少は維持費がかかる。ピアノだと調律費が約20000円フルートだと調整費が約5000円、人によってはそれを頻繁にするだろうし、何年もしてませんという人もいる。山ちゃんが困るのは「どのくらいの間隔でするのがいいでしょうか?」と訊かれる事だ。それって身体をケアするマッサージをどのくらいの間隔でしたらいいか?と、訊かれるようなものだ。毎日できるものならその方がいいに決まっている。プロのスポーツ選手ならそれくらいするだろう。だが一般庶民はお金がない。だからせめて1年に1回くらい調律や調整をした方がいいですよと助言する。
 問題はヴァイオリンだ。プロの先生は弓の毛替えや弦の張り替えを2ケ月に1回はすると聞いた。年間20000円×6回だ。で、素人はどうしたらいいのだろうか?一応半年に1回替えるようにする。ところがそれだけで終わらない。駒がずれていますね?とか、新しくしておきましょう!とか、板が剥がれていますね!とか、ようするに素人ではわからないが、肩が凝っていますねとか腰が悪いですねみたいに簡単にいろいろとベストではない状態になる。その度に10000円札が消えていく。きわめつけは前日のお父さんの話である。ある日息子が弓が折れたという。落としたのではなく普通に弾いていたらおれたのだそうだ。ヴァイオリンの先生に電話すると、よく折れるのですよと笑っている。指でも簡単に折れないぞ!とお父さんは思いながらも弓がないとヴァイオリンは弾けない事を思い知らされる。で、そのお父さん、清水の舞台から奈落の底へ深く落ちた懐と心の傷がまだ癒えていないのに、今度は心とお金の準備を考える時間も無く、再び清水の舞台から飛び降りたのであった。弓代250000円が次の日に消えていった。ヴァイオリンとはそんな世界なのだ。