デトモルト音大案内


(ヘロヘロライヴィッチです。)
 昨日、何故ライヴィッチがヘロヘロだったのかって?あいつ二まわりも小さいボーダーコリー君にやっつけられてやんの。まったく見かけ倒しの軟弱者なのだ。私が仇をとってそのボーダーコリー君に噛みついてやったら山ちゃんから怒られてしまった。まったく理不尽な世の中だ。昨日一日中ふて寝していた。
 さて、山ちゃんが通っていたデトモルト音大の話だ。デトモルトの駅からプラプラしながらでも30分あれば音大に着く。しつこいようだが音大は元宮殿だったそうだ。だから絵葉書にもなっていた。その大きくて重たい正面の扉を開けて中へ入ってみる。入って右に行くと事務がある。いろいろな手続きはここでする。学費はいらなかったから、年間5000円程度の学生保険加入証明をここへ持って行って学生証に判を押してもらったりするのだ。玄関から左へ行くとすぐにホールがある。このホールで山ちゃんは先日発表演奏会をしたのだった。あと卒業試験のレパートリー試験やフルートクラスの発表会などが行われた。
 地下へ降りると学生食堂があった。美味しいかどうかは???日本人は舌が肥えているからねえ・・・山ちゃんは自炊していたからほとんど利用しなかったが、毎週土曜だけは利用した。何故なら土曜日は1週間分の食材の残りを使ったスープがでる日だったのだ。皆はその土曜日だけ敬遠する学生が多かったが、山ちゃんはその日に栄養補給した。そのスープはけっこう美味だった。定食(メニューという)が250円程度だった。ビールが売られていたのがドイツだなあと思った。山ちゃんはフルートのレッスンが終わるとここへきて、ビールを飲んで帰った。一本150円程度だった。
 やっぱりドイツだなあと山ちゃんが思った、学生食堂でのエピソードを。
その日は入学試験の日だった。受験生がたくさん大学に来ていた。山ちゃんはそんな日は定食も立派なものが出るに違いないと思って、学食へ行った。するとその日の定食は、ゆで卵2個にシチューのようなソースがかかっているだけで、日頃よりも貧弱な定食だった。山ちゃんは食べずに寮へ戻って、ラーメンを作って食べたのだった。