知り合いの知り合いが来た話


(この顔に見覚えは?・・ライヴィッチだよん)
 知り合いの知り合いがデトモルト駅にやって来た。
山ちゃんは駅まで迎えに行った。彼はクリーヴランドで日本の大手商社で働いているという。年にして30過ぎといったところだろうか。彼は来るなり『ドイツはもうちょっと英語が通じると思っていたのにぜんぜんダメだね。』と私に言った。町案内する時も私が「ここは歌劇場でテアターと言います」というと、彼は「ドイツ語でテアターなんだ。英語だと###と言うんだよ」山ちゃんが「シアターですね?」と言うと「違う違う###」(###はカタカナで書けない位の発音である)そんな感じで歩いていると今度は楽器店に行きたいと言うから連れて行くと彼は店員と何やら話をしている。確かに流暢な英語だった。そして店から出ると「あの店員ぜんぜん英語できないんだもん。まいっちゃうなあ。」と言った。それから彼は学生寮に行きたいと言うので、以前住んでいた学生寮に連れて行った。
 ちょうどその日、私のデトモルトの日本人の先輩で友人があるTさんが卒業試験を受ける前日だった。その試験のコンサートでアンサンブルをするからと、ファゴットの日本人の先輩Mさんが来ていた。ちなみに彼らは山ちゃんが初めてデトモルトへ来た時から仲良くしてもらっていた尊敬する大切な先輩だった。Tさんは現在読売交響楽団オーボエを吹いておりMさんは現在ケルン放送交響楽団ファゴットを吹いている。
 そんな訳で彼らが丁度学生寮に来ていた。