以前にお話ししましたが・・・


(ドライブは何度あってもOKよ!)
 山ちゃんは、よく息子のフーガ君に「それ前に聞いた。」とか「それ聞くのもう3回目。」とか言われている。すると山ちゃんは「あと、5回は言うから覚悟しておけ!」と開き直っている。
 さて、デトモルト音大では毎晩のようにコンサートをしていた。週2回は卒業試験のコンサートだ。45分のプログラムを2人がコンサートステージで演奏する。これで卒業が決まるのでみんな一生懸命な演奏をしている。そんな他の学生の姿を見るのはいい刺激になる。ちなみに卒業試験のコンサートステージを終えた学生は、次の日に約1時間半のレパートリー試験を受ける。そしてその場で成績が伝えられ卒業になる。落第するものはまずいない。何故なら落第するような学生は先生が卒業試験を受ける事自体認めないからだ。詳しくはまた山ちゃんの卒業試験の時に記そう。
さて、デトモルト音大のコンサートの話だが時々いいコンサートもホールでやっていた。フルートのツェラーやピアノのハンゼンの演奏なんか記憶に残っているそうだ。そして毎週行われる演奏会では小ホールで行われる発表演奏会だ。これは、各クラスで行われる発表会とは違って、先生から推された者が出る合同の発表演奏会だ。いろいろな楽器の演奏があり見ている者は楽しい。その発表演奏会が週2回は行われた。
 その演奏会に出る事になった。出たいと山ちゃんが言ったのではない。先生から推されたのだ。曲はデュティユーというフランス近代の作曲家のフルートの名曲をする事になった。こうして山ちゃんは初めて合同の発表演奏会のステージにあがった。