ジュニアオーケストラを聴いて(1)

 昨日僕が関わっていた、そして息子が関わっているジュニアオーケストラの定期演奏会を聴いた。
 ジュニアオーケストラと言ってもその運営や形態は様々だ。それによって実力も異なってくる。子ども達の周りの環境がいかなるものか、これは運だから仕方がないのだろう。簡単に言うと運営にどれだけお金を遣ってくれるか、という事だ。
 ちなみに全国で市が運営しているジュニアオーケストラは10市あるかどうかだろう。それが北九州市にある。九州では唯一だ。中国地方では岡山市だけだ。
ブラスバンドが全国で盛んに文化発信している日本で音楽文化の本流であるオーケストラの存在なんてそんなものなのだ。しかも市が運営する以上ジュニアオーケストラに対する理解とその財政力が団体によって大きく異なるのは仕方がない。残念ながらそれもジュニアオーケストラの実力に反映される。それはアマチュアオーケストラ全体に言えるのではないだろうか。
 ここでは他の団体には触れない。僕が昔関わっていた事実から責任ある事しか言わない。
 文化とは多大なる理解と支援が必要になる。みなさんはジュニアオーケストラにどのようなイメージをお持ちだろうか?音楽に関しては次に触れるとして、今日はその運営に関して話したいと思う。
 まずここは今一度はっきり言っておかなければならないのは、今から話すのは北九州市ジュニアオーケストラの場合であり、他団体はまったく関係ない。
 北九州市ジュニアオーケストラは基本的に月三回日曜日に練習がある。で、各楽器に指導者がつく。つまりヴァイオリンヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエクラリネットファゴット、トランペット、ホルン、トロンボーン、パーカッションの全てに専門の先生がいるのだ。そして指揮者はプロオーケストラで振られる様な方を東京から呼ぶ。勿論みんなボランティアでやっている訳ではない。実は僕はこのオーケストラでフルートを指導し運営委員として総務もしていたのでちょっとだけ数字がわかる。残念な事に僕は数字に弱い。そんな話を次回に。