ジュニアオーケストラを聴いて(2)

 あまり生々しいお金の話はできないが、各楽器の指導者の総数が14名として指導者にかかる経費は運営委員報酬込みでざっと月々40万は使っている。それに定期演奏会ではそれなりの指揮者を呼ぶのだが、僕が関わった時の相場でいえば本番で30万から50万円それに練習料が別でそれらに交通費や宿泊費食費がかかるのでざっと100万は計上している筈だ。勿論練習会場費(各楽器に1部屋いるのだ。一体何部屋必要なんだという世界である。)演奏会の会場費等が当然かかる。これが市立ではないと相当掛かるのであろうが、市の中でやりくりしているのでここは保護者も含めて僕達にはわからない。
 つまりオーケストラというのはまともに運営しようとすれば莫大のお金がかかるし、かければそれだけ上達する、と北州市ジュニアオーケストラの演奏を聴くたびに実感する。演奏については次回から記すので、もう少しだけお金の話を!
 そんなオーケストラに月々4000円払えば入れるのだから羨ましい限りだ。一応オーデションはあるが意欲があれば通る。特に弦楽器が慢性的な団員不足なのでもろ手広げて大歓迎だ。そんな羨ましい環境がありそれが西日本で北九州市だけなのだ。(岡山市も市立ジュニアオーケストラがあるが予算が少なく当然指導者の数も少ないし指揮者も・・・?)それを地元市民はもっと周知して欲しいと願っている。
 そんなお金に恵まれた環境で活動できるアマチュアオーケストラは特に地方では少ない。潤沢な資金はいい指導者や指揮者を選べるので当然レベルがあがる。全国の大学のオーケストラも同様で、所謂誰もが名前を知っている有名一流大学はオーケストラのレベルも半端ではなく超一流だ。さて、そんな中、恵まれた環境の中にいる北九州市ジュニアオーケストラの演奏はどうだったのだろうか?