コーヒータイム

 昨夜『ベル&セバスチャン』という映画を見た。ベルの犬種はグレートピレニーという真っ白なフサフサな毛の大きな犬だ。ベルは劣悪な環境から逃げ出して美しい山々で野良犬として暮らしていた。村人たちはその犬を野獣と呼び羊などが襲われるとその野獣が襲ったと野獣退治に出た。村で羊を放牧したり狩りをしながら生きている老人には小学生低学年くらいの少年がいた。名前はセバスチャン、彼は学校には行かないで老人と共に大自然でのびのびと過ごしていた。その少年が川辺で一人だったその時野獣が現われた。ボロ雑巾のようにダークグレーの大きな犬だった。臆することのない純粋な少年と野獣は次第に打ち解けて友達になった。少年は野獣をベルと名付けてやった。川で泳がせてやるとベルは真っ白な犬になった。フランスの美しい山々の自然豊かな環境の中にある小さな村がその映画の舞台だが、村人がベルを狩りに行ったり村にナチスドイツ軍が進駐してきたりしていた。その理由は山を越え隣国へ逃げる人々を取り締まるためだった。ストーリーはそんなに明るい場面だけではないのだが、とにかく
ベルと少年セバスチャンの絡みだけで楽しい。これは物語で有名だったのを映画化されたらしいのだが、本当に楽しかった。実は僕がこの録画した映画を見たのは2回目だ。3ヶ月前に一度見て感動して消去しないでいた。何故昨夜かというと、ルナに見せてティラノサウルスなんかに感化されずベルのようにいいワンちゃんになるようにと思ったからだ。『ジュラシックワールド』ではルナはソファで寝ていた。見開くとテレビの画面が目に入る。ルナは絶対にチラチラと画面を見ていたに違いないと思っている。その結果としてお散歩での僕の怪我につながった。だから今度はお利口さんのワンちゃんをルナに見せるために『ベル&セバスチャン』を見た。なのにルナは定位置のソファで寝ていなかった。テレビ前の床でお尻を向けて爆睡している。結局映画が終わるまでその場を動かなかった。実は感化されたのは僕自身だった。朝久しぶりにルナを連れて山へ行った。その山はそんなに高くなく遊歩的な登山道もあり、代々の犬たちと毎日のようにその山へ行っていた。今年亡くなった老犬ライがきつそうに歩くようになって山には行かなくなった。だから僕にとっても久々の山歩きだった。最初の3分だけできつくなった。意地もあったので一応一時間ばかりいつものコースを歩いたがその間ルナは喜々として僕のずっと先へ走って行きすぐ走って戻ってくる連続だった。ルナにだけは翻弄されている!