ルナは見ていた?(2)

 ジュラシックワールドも二人の少年が登場する。二人は兄弟でお兄ちゃんが中学生で弟は小学生中学年くらいだろう。兄弟の母親の妹、つまり兄弟の叔母がジュラシックワールドの支配人(社長?)をしていた。兄弟をアメリカから呼び寄せた。兄弟は二人っきりでワーク内のカートに乗り楽しんだ。その時は既にワールド内は脱走したティラノサウルスもどきによって肉食恐竜と草食恐竜のエリアを区分する壁が破壊されていた。兄弟は進入禁止の看板に気付かずに肉食恐竜のエリアへ入っていった。ワールド内はティラノサウルスもどきによって大パニックになっていた。来園者を大きな施設に集められたが叔母は兄弟がいない事に気付く。そしてラプトルを手なずけようとしていた男と一緒に兄弟の救出へ向かう。その頃当然兄弟は何度もティラノサウルスもどきに襲われかけていた。男は5頭のラプトルを放してティラノサウルスもどきを襲わせた。だが知能が発達しているティラノサウルスもどきはラプトルたちとコンタクトをとった。するとラプトルは逆に人間たちを襲ってきた。万事休すと思ったその時弟がティラノサウルスもどきを指して「あれはティラノサウルスではない!歯の数が少ない。」その言葉で叔母は本物のティラノサウルスを監視施設から解放してティラノサウルスもどきと戦わすことにした。ティラノサウルスは襲ってくるラプトルたちにコンタクトを返した。そしてティラノサウルスとラプトルたちは一緒になってティラノサウルスもどきに挑み闘った。だがティラノサウルスもどきは知能も体力もティラノサウルスの進化形だ。当然ティラノサウルスは苦戦する。ラプトルたちもティラノサウルスもどきの背中に飛び乗って首元を噛みついたりするが振り落とされシッポで払い飛ばされ一頭、また一頭と死んでいった。
 僕はこのクライマックスの画像を見てドキドキしながらソファで寝ているルナを時々チラッと見る。床に座っている僕の顔の目の前にルナの顔がある。僕はルナがティラノサウルスに見えてきた。実際ルナは僕の顔が画面に向かうとジロ〜っと目を開いて同じ画面を見ていたのかもしれない。お〜怖い怖い。