新たなる生活(4)

 なんとも的外れなタイトル(新たなる生活)を付けたものだ。タイトルだけ見たら、離婚して一人暮らしでも始めたか?などと誤解されかねない。だが的はそんなに外れてはないかも。但しその的が正しいのかはわからない。毎日のように嫁さんに車椅子を押してもらいながら病院へ通う。風光明媚な河の土手で散策しながら病院へ通っているのなら絵になるが、実際は玄関からタクシーを待たせているわずか数メートルと病院の玄関前の駐車場から中までのわずかな距離だけだ。それでも少しのスロープや段があるだけで嫁さんは大変そうだ。僕が少しだけの幸せを感じる距離はほんの2メートル位だけだ。今日で事故を起こされて1週間になる。僕の生活も激変した。すぐに復帰するつもりでいたがどうもまだまだかかるらしい。少なくても足と手首のギブスが外れるまでは無理そうだ。最低1ヶ月はかかるようだ。ただ今回の事がなければ絶対にお話しする事もない人々に出会えたことはちょっと面白い。車椅子生活にも慣れ、病院以外の外出はできないのは不便だがそれなりに楽しんでいる。当然嫁さんには感謝の気持ちしかない。先日右手首骨折がわかるまで少しだけリコーダーや民族楽器を吹いていた。もともと嫁さんが家にいる時は練習しない。だからこの度練習を始めた矢先に右手首の骨折が発覚したのはショックだった。嫁さんと整形外科から帰宅すると、嫁さんが30歳になる同居中の娘に「お父さん手首も骨折していたらしいよ。」と言うと、娘「そんなんで練習しとるんだもん。どうかと思ってたよ!」と言った。嫁さん「なん?練習しとったの?」と僕を睨んだ。僕は「はい・・・すみません・・・」と恐縮するしかなかった。それが骨折の原因ではないんだけどね。右手が使えない不自由とそれ故に周りに迷惑をかける事を思うと開き直るつもりは毛頭ない!
 今日のブログから新しいパソコンで打っている。数週間前には新しいパソコンを購入していたが、まだまだ不慣れで今までのパソコンから発信していた。時間がたくさんできたので今日から新しいパソコンに向き合うことにした。これも新たな生活の一つだ。