新たなる生活(2)

僕の嫁さんはB型のせいか社交辞令からかけ離れた所にいる。(B型の人ごめんなさい)例えば、僕が「明日晴れるといいねえ?」と言うと、嫁さん「私は気象予報士じゃないからわからん。」とばっさり切りすてる。最近はお昼に一緒にいても別々に調理して別々に食べる。そんな生活が続いていた我が家の環境が一変した。まず僕が一時的ながら車椅子生活になって食事の世話を受けなければならないし、病院通いも嫁さんがいなければどうにもできない。だでもあの嫁さんが外では僕の車椅子を押してくれているのだ。身体の節々は痛いが少しだけの幸せを感じる。だって昔から嫁さんは自己責任主義者で、僕が風邪をひいて寝込むとほとんど相手にしてくれないどころか「自己管理がなってないのよ。早く治しなさい。」と冷たくあしらわれていたその嫁さんがだ。僕にはもう一つ危惧する事があった。それは90歳の母親と同居になった事だ。こちらは一時的よりももう少し長くなるかもしれない。我が家が激変したのではなく嫁さんの生活が激変したのだ。今までは僕も母親も朝食を食べないので母親は自分の家で起きたらデイケアに行っていた。嫁さんは適当な時間に起きて適当に朝食を摂っていた。それが今では朝6時に起きて犬の散歩をし、朝食を作ってくれる。母も僕も朝食なんてほとんど食べた事なかったのに、朝から素晴らしい食卓を囲む。嫁さんは母をデイケアへ送りだし、僕の病院通いに同行し昼ご飯を作り、買い物をして夜ご飯の支度をして仕事へ出かける。恐ろしい程の生活の変化だ。本当に申し訳思っているがそれよりこの反動が怖い。
 さて3日前から家にあるフルート以外の様々な民族楽器を吹き始めた。以前と変わらずいい感じで音が出せたので楽器だけは練習しておこうと思ったらまたまた困った事になった。