学校公演企画(14)

子どもたちが持っているリコーダーはプラスチックだがリコーダーが活躍したバロック時代はフルートトラヴェルソと重なる。だから本来リコーダーも木製だ。もう一つ大きな特徴がある。リコーダーもフルートトラヴェルソもその時代性から現代のピッチ(音の高さ)より半音低い。当然プロや愛好家の多くはその半音低い木製の楽器を使用している。僕もソプラニーノからバスまでの木製のリコーダーを持っている。ドイツで購入して帰国したのだが、僕の楽器はモダンピッチで現代のピッチに合わせている。それはモダンフルートとバロック時代のリコーダーを吹いていて異なるピッチの違和感がどうしても馴染めなかった。それにモダンピッチであるピアノ伴奏に対応できないと音楽世界が広がらないと判断した。ただ学校公演ではどっちで吹こうか迷っている。というのが、昔は子どもたちの前で木製のリコーダーを吹いていた。子どもたちに木製の響きを感じて欲しいと考えたからだ。それがいつから子どもたちの前でプラスチックのリコーダーを吹くようになったのかなあ?30代から40代になる頃だったと思う。それは子どもたちの持っているリコーダーでこんな凄い曲が出来るんだよと伝えたかったのだ。さあどっちがいいかなあ?