学校公演企画(11)

何年前だろうか、ある共演者に言われた。「山田さんって音楽家なのに本当に怪我が多いですね。どうかと思います。」と。本当に僕もそう思う。いつもどこかに怪我をしている、と言っても過言ではない。一昨日の深夜何故か後頭部から血が出ていて止まらない。家族が病院へ行けと言うので、タクシーを呼んで適当な大病院へ行ったが診てもらえず、ふてくさり歩く途中でタクシーをひらって自宅に戻って寝た。そんなんばっかりだ。何年前かはホームから線路へ転落して顔に怪我をした。あれは悪意を持った誰かに押されたと思っているが、それを証明する人は誰もいない。
 さて、唐突だが(いつもの事)リコーダーの話だ。前回リコーダーは短く高い音域からソプラニーノ、ソプラノ(小学校で習う)アルト(中学校でするかも)テナー、バスがあると記したが、正確に言うとソプラニーノよりももっと小さいクライネソプラニーノがありバスより大きなコントラバスリコーダーがある。その中で僕はクライネソプラニーノからバスまで使おうと思う。クライネは『トトロのさんぽ』なんて吹いたら子ども達も自分もご機嫌だ。バスでは『大きな古時計』がいいかな。本来リコーダーといえばアルトリコーダーを示す。だからテクニカルでいい曲も多く存在する。僕は学校公演のステージ上でこのアルトと小学生が持っているソプラノで本格的なクラシック音楽を吹こうと思っている。それにソプラニーノで『口笛吹きと犬』を吹く。これは運動会でもよく流れる曲で、ソプラニーノの音が本当に口笛に似ていてご機嫌になる。そして我が家のおてんば娘ルナを連れて歩いているようで僕はさらにご機嫌だ。