学校公演企画(6)

k昨日の原始的な管に比べると今日紹介するのはあまりに時代が違うのだが、民族楽器としては今日まで息づく伝統的な素晴らしい楽器だ。まず日本の篠笛。これは篠竹で作られ中に漆が施されている。多くの人は横笛という括りで認識するだろうが僕の解説を聞いてもらうと改めてその認識をさらに新たにして頂けると思える本当に素晴らしい横笛だ。同じく横笛では中国の横笛は素晴らしい。これは実際に中国で購入したものだが、始め全く音が出なかった。横笛だからフルートの要領で音が出ない訳ないのだがそれが全く音にならない。店員が理解できない中国語で説明してくれ自分でも理解できた。息を吹き込む穴の横にもう一つ穴があった。それが空いていると音は発せられない。その穴に薄い竹の皮を張るのだ。そうすると吹き込む音にビ〜ンという共鳴音が響き何とも言えない音に対する共感を吹いている僕とその楽器で共有する事ができる。ただそれは多分吹いている僕とこの楽器とがもてる共感で、おそらく聞く人には伝わらないとは思うが、本当に耳がいい子どもにはそれが聞こえるかもしれない。そんな横笛だ。あとそれと同時に中国の尺八を購入した。日本の尺八と違って管体は細長くで日本の尺八よりもずっと吹きやすい。音もずっといいが、持論で言うと、日本の尺八は個体差がありすぎて奏するのが難しい。一本何十万もすればもっと気楽に奏する事ができると、僕は負け惜しみに思っている。原理を言うと難しくなるから省くが、中国尺八は細い管で長いので日本の尺八よりはるかに吹きやすいのだ。