ティー・タイム(2)

皆さんヨーロッパという言葉をよくご存じだろう。その名前の由来が今日話するエウロパだ。彼女はギリシャの神ではなく普通のお嬢さんだった。彼女に惹かれたのがあのゼウスだ。「あの」とはギリシャ神話の絶対神の方ではなくここでは女好きを指す。ゼウスはヘルメスというオリンポスの商売の神に相談する。ヘルメスはゼウスの太鼓持ちでもある。ヘルメスがバックで有名なブランドのエルメスと関係あるかは僕は知らない。が、彼は悪賢い神だった。エウロパは海辺をよく散歩していた。そこへエルメスは牛の群れを連れて行きゼウスはその中に白い牡牛になってまぎれた。エウロパはおとなしく可愛いその白い牡牛が気に入って花籠から花を取り角に飾ってやった。そこへ白い牡牛は豹変するのだ。沖に向かって泳ぎだした。エウロパは花籠を片手に牡牛の首にすがるしかなかった。牡牛は泳ぎに泳いでエーゲ海の沖の沖まで渡りクレタ島に行った。そして結ばれ子どもが生まれる。その一人がミノス王としてエーゲ海に君臨する事になる。ミノス王の娘がアリアドネであり、彼のお妃が海の神ポセイドンの飼っていた牡牛との間に生まれたのがミノタウロスという牛の頭をした化け物という話はアリアドネの項目で紹介したのでこの先の話はそちらで見て欲しい。最終的にアリアドネナクソス島で酒の神ディオニソスバッカス)と結婚し、たくさんの子宝に恵まれた。