サムソンとデリラ(5)

サムソンが登場する項目は旧約聖書士師記の第13章から第16章にあり第16章でデリラが登場する。それでは旧約聖書士師記第16章のストーリーを記そう。冒頭は少しだけ前回のストーリーの最後のエピソードと重複する。
 サムソンは遊女の家に入るとその町の人々がサムソンを捕えようと町を取り囲み待ち伏せた。サムソンは真夜中に起き町の門を担いで山の頂きに行き捨てた。その後サムソンはある谷に住むデリラを愛した。サムソンの敵民族がデリラを訪れ、どうしたらサムソンを縄で縛り怪力を封じられるか探ってくれるように頼み、その礼に各々がデリラに銀1100枚ずつやると言う。デリラはサムソンにどうしたら貴方の怪力を失くし縛れるかと聞くと、サムソンはまだ乾いてない弓の弦で縛ると力が亡くなると答えた。デリラはサムソンの敵を別部屋に忍ばせておいてからサムソンを弦で縛って彼に言った。敵が迫っています。サムソンはいともたやすく弦を切った。デリラは今度こそ教えてくださいと言うと、サムソンは未使用の縄で縛ったらいいと言った。が結局同じ事の繰り返しだった。次にサムソンはデリラに自分の髪を7ふさ機織りの糸で編み釘で留めたらいいと言うがまたもや同じ繰り返しになった。デリラはサムソンに言った。「貴方の心が私から離れているのにどうして愛してると言えるのですか?私は3度も騙され貴方の怪力がどこにあるのかわかりません。」デリラは毎日それをサムソンに言う度、サムソンの心が乱されていった。そしてとうとうデリラに打ち明けたのだった。