サムソンとデリラ(3)

サムソンは神に選ばれ生まれた。ここでいう神とはサムソン達の民族の神である。サムソンは成長し青年になると敵対する民族の女と祝言をあげる。敵を攻撃するきっかけをつくりたかったのだ。(因みにサムソンは女好きでもあった。)祝言で招いた敵の30人の客人になぞなぞを出す。客人がわかれば粗末な服30着と晴れ着30着をやるが、わからなければ自分にそれをくれと言う。客人達はわからなかったのでサムソンの妻に教えてくれと乞うた。妻は毎日泣きながらサムソンに懇願し7日目にようやく教えてもらいそれを客人達に伝えた。サムソンが負けると彼は神のお告げにより、ある町へ行き30人虐殺し晴れ着を剥ぎとって30人の客人へ与え、怒りながら両親の許へ帰った。サムソンはもう戻ってこないと思った妻の家族は客人だった別の男の許へやった。
次の日サムソンは妻の許へ行くが妻はもう別の男の妻になっていた。怒ったサムソンは狐を300匹捕まえそのシッポを結びつけそこに松明を取り付け麦畑に放し麦畑は全焼全滅した。これに怒った敵民族は元妻と両親の住む家を焼き払った。それに怒ったサムソンは敵民族を大量殺戮し岩へこもった。そこへ別の民族3000人がやってきてサムソンに自分たちは貴方を殺さないが縄で捕えて敵民族に引き渡すという。サムソンは引き渡されるが、神のお告げにより縄は焼き焦げサムソンはそこにあったロバの顎の骨で敵民族軍1000人を殺した。その後サムソンはある町の遊女の家へ行く。町の男たちはサムソンを殺すつもりで待ち伏せていたが、サムソンは夜中に起き町の門を柱ごと担いで山の頂へ運んで捨てた。これが、とんでもないサムソンの所業である。で、これからが有名なサムソンとデリラの物語になる。