サロメ(2)

前回の『サロメ』の補足だがサロメ旧約聖書に題材があって預言者ヨハネは生粋の娘サロメの希望により首を取られたと記した。この『サロメ』を名作オペラにしたのがリヒャルト・シュトラウスだ。とも記した。補足はこのオペラにおいてはさすがに作者(原作者)が気が引けたのか、ヨハネの名前はヨカナーンになっているがヨハネそのものだ。そしてオペラの中のサロメは娘の時から妖艶だった印象がある。勿論ここでもヨカナーンサロメの愛を拒絶するのだった。そして前回記したように悲劇的に幕を降ろすのだった。
 さて、もともとこのブログはギリシャ神話から音楽的な角度で話をしてきたが、そろそろネタが尽きてきたような気がする。それで話を新約聖書のマタイ福音書から創作されたバッハの『マタイ受難曲』を記した。そして今度は旧約聖書から題材を採ったのが『サロメ』だった。どちらもフルートの素晴らしい旋律があるからだ。僕は聖書研究家ではないが一応聖書は持っている。最近、新約聖書とか旧約聖書とか言っているが、一冊の聖書の中にどちらも載っている。では旧約、新約は何が違うのだろうか?もう一度言っておくが僕は聖書研究家ではないのでここでは本当に簡単に答える。旧約聖書ユダヤの歴史の経典であり(つまりキリスト以前)新約聖書イエス・キリストの生涯と教えを記した書だ。物語として読むなら旧約聖書は面白い。多分題材はみんな聞いた事があろう「アダムとイブ」「ノアの箱舟」「モーゼの十戒」など馴染みある物語もあるが、個人的には登場人物の多さと相関関係の複雑さ、そして名前が覚えられない僕にとって全部を読破した事が無い。詳しく知りたい方はインターネットで『旧約聖書新約聖書』で、賢く要約された方のページが沢山出ているのでどうぞご覧ください。
 ということで次はやはり旧約聖書から題材を採られた名作オペラを記します。