天国と地獄(5)

エウリディーチェを女神官にして酒の神バッカスは地獄の大宴会に参加したと前回記したが厳密に言うと彼女は『みこさん』になったのだが、我がパソコンでは『みこ』が変換できなかったのだ。なんてボロなのだろう。それか僕がボロなろうか?!
 そんなことでエウリディーチェが地獄の大宴会を楽しんでいる所へジュピターが彼女と一緒に会場を抜け出そうと誘う。(どこでもある情景だが・・・)そこへオルフェウスを連れた『世論』なる者がエウリディーチェをオルフェウスの許へ返すようにたしなめる。ジュピターは、その条件としてオルフェウスに三途の川までは妻エウリディーチェを振り返ってはいけない、との条件をつける。(お前何様のつもりだ!!!と言いたいが、ジュピターはギリシャの神々の頂点だからねえ・・・人間世界でもそんな横暴な奴がいそうないないような・・)しかもだ、ジュピターは意地悪だ。本心では気がのらないが頑張って振り返らないように歩いていたオルフェウス夫妻に対してジュピターは雷を落とした。当然オルフェウスは振り返るでしょう。これに『世論』は激怒するが、エウリディーチェはバッカスの『みこ』に戻って地獄での大宴会を堪能する。一方オルフェウスはエウリディーチェと別れ、浮気相手だった羊飼いの娘の許へいく。プルート(地獄の神)はかっこいい青年羊飼いになって再びエウリディーチェを誘惑するがジュピターがそれを許さない・・というぐちゃぐちゃなオペレッタが『天国と地獄』だ。
 もしあなたがこの『天国と地獄』のブログを見てくれていたら、もう一度前のブログ『精霊の踊り』を読み返してくださいね。僕はグルックの『オルフェウスとエウリディーチェ』が好きです。(笑)