天国と地獄(4)

『天国と地獄』第1幕第2場はオリンポスの色々な神の登場や楽しい歌が展開されて面白いのだが、そこを文字で解説するのはつまらないのでここでは省略する。
 エウリディーチェが地獄の神プルートにさらわれたと聞かされたジュピターの前にはプルートがいた。オリンポスまで言い訳に来ていたのだ。。エウリディーチェが誘惑されたことに夫ジュピターを疑っていた嫉妬深いヘラの前でジュピターは取り繕うしかなかった。プルートに対してジュピターはエウリディーチェを夫オルフェウスの許に帰すように叱責した。
 一方場面は変わる。第2幕、そこには地獄で幽閉されたエウリディーチェがいる。暇でしかたがない彼女はちょっとだけオルフェウスを想う。そこへ娘キューピットによって蠅させられたジュピターがドアの鍵穴から忍び込む。そしてジュピターとエウリディーチェは戯れるのだった。その後ジュピターは地獄の大宴会で会おうと言って別れるのだった。エウリディーチェは喋る蠅がジュピターだとわかったからその約束にのったのだ。まあこの世の中も神々の世界もそんなものかもしれない。
 エウリディーチェはディオニソスバッカス)の女神官として大宴会に参加する事になる。バッカスは酒宴には必要な存在だ。なぜならバッカスは酒の神様だからだ。さてさてどんな大宴会になったかは次回に記そう。