酒の神バッカス(2)

ギリシャ神話の話は人間関係が(神関係?)ややこしいのと知らない名前がどんどん出てくると僕はもっとわからなくなる。だから今回はディオニソスバッカス)の私小説のように記そう。
 私の母は不倫していた。その相手は絶対神ゼウスだ。それを彼の妻ヘラに知られたのだから無事である訳ない。ヘラの策略により母は雷に打たれて死んだ。まだ胎児であった私はゼウスの太ももの中で育った。私が生まれたと知ったヘラは私を八つ裂きにした。だが祖母レダ(ゼウスが白鳥になって関係を持った女性)によって元に戻してもらってレダの娘に女の子として育てられた。それでもヘラは許さなかった。養父母を乱心させ鹿と思わせ撃ち殺そうとした。そこで養父母は私を山羊にして山の妖精たちに育てさせた。山の妖精たちは私を大変可愛がってくれ蜂蜜で育ててくれた。そして私はそこで葡萄酒を作り始めた。
 ヘラの怒りは私が成人になっても続いた。彼女は私を狂わせ山の妖精たちと世界中に狂乱の酒宴の旅に出させた。結果として世界中でワインが飲めるのはそのお蔭かもしれない。(本当はキリスト教の普及かもよ)
 また私は奴隷船で売られかかったりもした。仕方がないので私は帆柱に葡萄の蔓を巻き付け帆を上げられないようにし、私自身はライオンに化身した。乗組員達はビックリしてみんな海に飛び込んだ。イルカになったんだんて。結局いい人たちだったんだろうね。
 これが私の育った人生のごく一部でしした。
   バッカス