ギリシャの3美神

実はこのギリシャ神話を書き始めたシリンクスとアポロンは音楽的にも大きな共通点があり前に記したようにシリンクスは笛の名手であった。そしてアポロンは竪琴の名手で二人は競演奏していたようだ。僕の感覚としては戦っても笛が竪琴(ハープ)に勝てるはずない。実際に十何年前からハープの女性と一緒に共演しているが、演奏時はみんなハープにくぎ付けだ。みんな僕を見ていない。ましてやアイドルのような美貌のアポロンと化け物のようなシリンクスだ。勝敗は明白だ。だから仲良く共演しておけばよかったのだ。
 さて、話を変えよう。ギリシャ神話に有名な場面がある。この後あまり触れないのでプロフィール程度に記しておこう。色々な彫刻や絵画に現れている題材だが、裸の美しい3人の女性があればそれはギリシャの3美神だと思っていい。しかもその3美神はとっても重要な女神だ。たしかパリスだったか(そこに一人男がいたら彼だ)リンゴに一番美しい女神へと書いて宴会場に転がすと3名の美神がうばいあった。一人は絶対神ゼウスの奥様ヘラで、もう一人はギリシャの首都の名前にもなっている軍神アテネだ。で、結局リンゴを手にして美の女神になったのがアフロデイーテだ。英語名だとみんな理解できるだろう。そうヴィーナスだ。彫刻や絵画によるが、みんな美人だ。だがリンゴを持っている美人がヴィーナスでその子どもがアポロンの甥っこエロス(キューピット)なのだった。