アポロンとダフネ(1)

 ギリシャ神話の絶対神はゼウスだが、人間世界でいう人気者はアポロンだろう。皆さん名前くらい聞いた事があるだろう。ギリシャ神話の中でも彼は人気者だった。
 さて、アポロンよりも凌駕するくらい日本で有名なのは愛のキューピットだろう。正式には愛の天使エロスだ。
 エロス?と言われても???と思われるかもしれないが、一般的な認識の愛のキューピットは多分・・金髪の巻き毛の子どものような可愛らしい天使で、背中には当然羽があって愛の矢を持っている姿かなあ・・・❤・・・でも彼の名前はエロスなのだ。で・・、多分多くの日本人が誤解していると思うのだが、(自分が誰かに恋をすると愛のキューピットから矢を射抜かれた)なんて言っているかもしれないが・・なになに、そんな奴、今どきいないって・・・そうか〜ショボン!
 さてそのエロス、愛の矢を駆使して放っていたのだが、実は金の矢は相手が好きになる矢、で、別の矢があったのだ。それは鉛の矢だ。鉛の矢は相手が嫌いになる矢だったのだ。皆さん知っていた?
 因みに僕は銀のフルートを吹いているので銀の矢を放して欲しいなあ・・・?「何言ってんだ?このバカ!」というエロスの声が聞こえた。
 で、結局エロスはアポロンに金の矢を、美しい妖精のダフネには鉛の矢を放ったのだった。