近況報告(8月)その2


 前回のメールで話したうちの2匹の猫を今日獣医に予防注射をさせに連れて行った。こいつら家の中では縦横武人に振る舞っているが車に乗せるとへなへなちょこちょこなのだ。カイはすぐ吐いてウンチするし、シータはニャ〜ニャ〜死にそうな声をあげている。その子たちの親はよくわかっている。名前は僕が名付けだか『コゲ』だ。その母親の代から知っている。トラ猫でその親が4匹子猫を連れてきたのがもう3年前だ。その柄から僕が「トラ」「クロ」など名付け、その中で一番小さく警戒心が強い「コゲ」だけがうちのお店に残った。その「コゲ」が初めてうちの屋根裏で産んだのが、「カイ」と「シータ」達だった。達と言ったのは大きく成長した子猫は屋根裏を自由に謳歌していた。で、そして2匹が屋根裏と壁の隙間に堕ちてしまったのだ。僕は壁に穴を開けて救出したが時すでに遅しで2匹が亡くなった。で、僕が屋根裏に上がるとヘナヘナの小猫がいた。それがカイとシータだった。このままではこの子たちも壁の隙間に堕ちて死ぬと思って救護した。
 その後僕は屋根裏にあがって壁の隙間を塞いでいったし、屋根の上にも登って猫が入りそうな隙間を塞いだつもりだったが、『コゲ』はまた出産した。そして子猫2匹が隙間に堕ちた。うちのお店の壁にまた2箇所穴が開いた。その子たちを獣医さんに連れていくと、「きりがないからね!屋根裏に戻してやると親が育てると思うよ!」との助言で僕はその通りにして本当にその通りになった。
 懇意にしているその獣医さんは僕達夫婦は全幅の信頼をおいている。初めて飼ったペットのウサギ時代からもう20年近くの付き合いになるし、その獣医さんとの出会いがなかったら僕は大型犬も猫も飼う事はなかったかもしれない。僕はその獣医さんとの会話が楽しくてたまらない。ただの話ではなく人生とは・・・ぐらいのペットを介しての含蓄のある深い話がきけるのだ。
 さて『コゲ』がまたまた子猫を屋根裏で産んだ。もう4回目の出産だからか、僕がハラハラドキドキして子猫の鳴き声を耳にしていたが、そこはベテランになってきたのだろう。最近子猫たちが屋根裏から裏庭に降りてきた。カイやシータを彷彿させるような小さな小さな子猫で本当に本当に可愛いくて愛おしい。でも僕が近づこうとするものなら、コゲが「シャ〜!」と威嚇する。本人はわからんだろうが僕は「お前なあ!今までどれだけの餌をやったんだだあ!しかもお前の娘達も引き取ったんだぞ!」と言いながらカイと小さな小さな4匹の子猫分の餌を皿においてやっている。
 実は今日は獣医さんにいろいろと助言を頂きたかったのだ。