7月の近況報告(市民会館大ホールでの演奏)


(暑くなりました。涼しげな写真をどうぞ)
 7月11日(土)講演会の前座として、しかもドタキャンの代理の演奏が無事終わった。・・・と書けば気軽に簡単に終わったように思えるが、僕にとって本当に大きな大きな演奏会だった。
 まず、会場の大きさだが市民会館の大ホールで1000人以上集まれる大きなホールだ。だから当然舞台も広い。僕の音楽人生で合奏以外、フルートとピアノだけの演奏でこんなに大きな会場で演奏した事はない。
 しかも30分のプログラムで演奏するにはあまりにも時間がなかった。にもかかわらず僕のプライドからか比較的に聴衆が喜んでくれそうな曲を選択した。それにはピアニストにも負担がないようにレパートリーの中から選曲したのだ。
プログラムは、エレジー(ドンジョン・フルートソロ)ファンタジーフォーレ仔犬のワルツショパン)愛の挨拶(エルガー)熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)猫のワルツ(アンダーソン)で、聴衆に楽しんで頂ける曲は名曲でもタラタラした曲ばかりでは面白くない。でも速い曲は難しい。そこで過去にピアニスト徳冨信恵さんとした事のある曲を選曲した。フルート経験者にはわかると思うが決して優しい曲ではない。
 しかも一週間前の歌の先生との演奏(ふるさとに、ラルゴ)は最悪のコンディションだった。その瞬間11日の演奏が上手く吹けるとはとうてい思えなかった。だからその後の一週間はとつてもないプレッシャーと集中した練習で過ごした。ピアニストの徳冨さん(歌の先生との演奏も伴奏者だった)もその雰囲気を感じていたのだろう。彼女は僕が希望した練習日に合わせてくれた。
 当日も、彼女は別の演奏会の伴奏があってリハーサルがギリギリまであり僕の出番に間に合うか間に合わないか、という状況だった。それがわかっていて僕は彼女にピアノをお願いしたので、プログラムの最初をフルートソロにしてしかも冒頭にフルートの歴史の話を簡単にする予定にしていたにも関わらず、彼女は30分も早く駆け付けてくれた。
 そのお蔭で、その日はなんとか最高のコンディションで演奏できた。全ての曲を暗譜で演奏したにも関わらずミスが無かったと自覚している。だから当然演奏状態もよかったと思っている。・・・ただこれは聴衆の方々が思う事だからねえ・・・ヘタだったねえ、と思われていたのならショックだけど・・・
 とにかく終わりました。自分にとってのおおきなプレッシャー呪縛がおちました。そしてこうして久々パソコンを開いてブログを打っています。しばらくは演奏もないので、またブログを続けます。