近況報告


(先代ルナの写真で申し訳ないです)
 いつの間にか5月の連休も終わった。毎年参加させて頂いているピアニストKさんの家でのホームコンサートも無事終わった。去年のこのコンサートから第2次の大きなスランプに陥ったのだった。それからは演奏できないという強迫観念と毎日向き合う事になった。今年1月のコンサートで随分と平常心を取り戻してはいたが、この強迫観念が取り除かれる事は一生ないと思う。演奏するというプレッシャーはこのような精神状態とも共生していかなくてはならないのだろう。今回のホームコンサートは縁あってオーボエの方とヴァイオリンの方とそしてKさんのピアノでいくつかのバロック音楽を共演した。久しぶりにアンサンブルを楽しめた。そしていろいろな意味でこのコンサートが終わってホッとした。
 来週は宇部のお寺でハープのKさんと一緒に演奏する。檀家さん達の集いだろうから日本の曲をプログラミングした。とはいえハープの特徴がいかされた編曲で僕も初めて演奏する楽譜がたくさんあって本当に楽しみだ。6月には我々にソプラノのMさんが加わって学校公演の為の練習を始める。フルート、ソプラノ、ハープという珍しい編成なのでなかなかオリジナルの曲がないのだが、今年東京で直接仕入れた楽譜が結構使えそうなので本当にご機嫌だ。しかもいい曲だ。さっそく今年はその中からヘンデルドニゼッティをする。
 話しは戻るが、約2年間の僕のスランプ強迫観念に対して叱咤激励をしてくれていたのがピアニストのTさんだ。若いTさんの演奏活動を応援してきたつもりだったが、逆にTさんから僕の演奏を支えられてきたような・・・気がする。Tさんと出会った当初は上から目線の自分だったが最近はTさんの性格も人柄もそして演奏技術もよくわかり年齢差を意識しなくて等身大で接しているつもりだ。そしてそのTさんの協力で居酒屋『赤いはりねずみ』の3周年記念の会を8月に行う。僕達はプーランクのフルートソナタを演奏する。そのお礼でもないが、Tさんの発表会で僕はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第1楽章をフルートで演奏する。練習を始めた当初は吹くだけで一生懸命だったが、最近やっとこの難曲が楽しめるようになってきた。今年はこの曲を何回かしていこうとTさんとも話している。
 最後にルナ2世(グレートデン)だが生まれて半年が過ぎ今月7ケ月になる。体重は35キロを超え十二分にでっかいのにやってる事は子供みたいにおてんばなので大変だ!そのルナだが、過去ムンと先代ルナというメスを飼って2匹とも同じ子宮の病気になって手術をしたのでルナは避妊手術をする事にした。これを機会に少しだけおてんばが落ち着いてくれるといいのだが・・・・・だって我が家のもう一匹の犬(ベルジアン・タービュレン)は亡くなった先代ルナと同じ歳で今年で10歳になる。大型犬なので人間でいえば80歳位のお爺さんだ。2匹との散歩はまるでお爺さんと小学生のおてんば娘が一緒に歩いている様なものだ。だからルナは欲求不満でおてんばに拍車がかかる。ルナに絡まれたライ君はますます迷惑だ。だから今は毎日早朝山歩きをする。僕のずっと後ろをライ君がトロトロとついてくる。その間ルナは枯れ枝を咥えながら我々の前後を何往復も走り抜けるのだった。我々の軽く10倍は運動している。お蔭で家に戻ると2匹はご飯を旨そうに食べてから爆睡している。僕も慢性的に眠たいのだが健康的な生活を送っている。