今度は子猫の話(3)


(モナカの話しは終わっても写真では主役だよ)
 芸術の秋だ。あっちこっちうろうろし、しばらくパソコンを開かないうちにブログの存在も忘れてしまった。前回のブログで「次はコゲの話し」と書いたが、時間が経過しすぎてしまったので、本題の子猫の顛末を先に記そう。
 壁からニャ〜ミャ〜鳴いているその仔を救おうと、鳴き声の聴こえる箇所、つまりお店の壁に思い切ってノミとハンマーで穴を開けた。そして腕を入れてまさぐったが子猫に当たらない。壁穴に耳を付けてその鳴き声を聞いてみると、もっと下の方から聴こえる。しかたがない。今度は床近くの壁に穴を開けて腕を入れてまさぐったら、いたいた!子猫が。引っ張り出して屋根裏に戻してやった。ここから落ちたであろうその箇所は、やはり塞いでいた木切れがずれていた。まったくこの野郎!という気持ちだ。あれだけ苦労して子猫たちが落ちないように隙間を埋める作業したのに、またもや同じ事の繰り返しになった。親猫のコゲも僕もまったく学習能力がなかったのだ。その代償が、小奇麗なお店の壁に穴が二つもできてしまった。
 親猫のコゲはこげ茶のトラ柄で、うちで飼っているコゲの子カイ(χ)がその遺伝子を引き継いでいる。だからカイは容姿だけでなく、ニャ〜とも鳴かないおとなしい性格も継いでいる。そして親バカだが、別嬪さんの遺伝子ではカイはお母さん以上だ。それに比べてシータ(θ)は、お父さん誰ね?というくらい不細工だ。柄もグレーが基調だが茶が混じりトラ柄も薄っすらと見てとれる。なによりシータはミャ〜ミャ〜とうるさい。その意味でもどこの子ね?という猫だ。でも僕はそんなシータが実は大好きだ。
 で、今回の顛末をうちの家内に話した。
「救い出した子猫、カイそっくりの柄で、シータそっくりの顔をしていたよ。」っと。
 それを聞いた家内は一言、
「それは最悪じゃない!連れて帰らないでよかったわよ。」だって。家内は別嬪さんのカイが好きなのだ。つまり面喰いなのだ。だったら何故僕と????だって?それは怖くてずっと訊けないでいる。
 次回こそカイとシータの親、コゲの話を!