今度は子猫の話(2)


(これからは僕の独壇場だぞ!モナカ)
 前出の子猫騒動と今回の事の半年前に、また同じような事があった。その時は明らかに厨房の下から声が聞こえ、厨房の壁を破るとちっちゃなちっちゃな子猫はすぐに現れた。モナカの子猫の頃にそっくりだった。彼も山に捨てられていてミャ〜ミャ〜鳴いていたのを救出して育てていた。その頃の僕は猫が好きではなく猫アレルギーもあったので、救出しても自分で飼う気は全くなかった。ただ知り合いに5匹猫がいるピアニストと、10匹以上飼っているフルートの弟子がいたので簡単に里親は決まると思っていた。だが世の中そんなに甘くはない。その結果、ムンという犬と散歩していた山で救出したその子猫はモナカという名前を付けられて今や山田家最年長の重鎮となっている訳だ。彼のお蔭で僕も猫アレルギーは全くなくなった。
 すみません、話を元に戻しましょう。そのモナカ似のちっちゃな子猫を獣医さんに連れていくと言われた。「前回はともかく、本来はこんな小さな子は親が育てるのがベストなので、また屋根裏へ置いて様子を見たらどうか}と言われた。さっそくその子猫を屋根裏へ(これが本当に結構大変なのだ)連れて上がったら、なんてことない。親猫のコゲちゃんが他の2匹の子猫と一緒にこちらを見ている。僕は「お前なあ!しっかり面倒みなくてはダメだぞ!」と言って掴んでいた子猫を置いて、屋根裏から降りた。
 今日の話はモナカと前回救出した子猫の話しでした。次回は親のコゲちゃんの話しをしましょう。なかなか本題の子猫の話に入らないのであった。