ルナの記(8)


 昨日、ライ君の育ての親でありライ君、ルナのペットシッターをしてくれていた若いお嬢様達とその方々に縁があり僕も犬友達になっていたご近所さん3人がルナの冥福に来てくれた。人間だけではなく彼女達の犬達5匹も冥福?(お騒がせ?)に来てくれた。ルナちゃんの為にお花やおやつまで頂いて、本当にルナちゃんは幸せな犬だった・・・と思いたい!
 ルナは本当にいい仔だった。僕も家内もそう実感しているし、こうして後からいろいろな人からお悔やみの声をかけられる。
 ルナのお蔭で相当の覚悟ができていたし、前のムンの衝撃的な突然死でペットロス症候群になった経験から感情的にはそんなに動揺はしていなかったつもりだったが、ルナがいなくなったと実感するとやはり寂しい。
 今日賑やかせに来てくれたのは、コーギー2匹にミニチュアダックスに狆にボーダーコリーだったが、そのうちの一匹のコーギー、やんちゃな大地君がずっと我が家でビビっていて、お母さんに「抱っこして」状態だった。そうなのだ!そういえば大地君がまだ子どものやんちゃ盛りの頃、ルナにちょっかいいかけてルナから激しく怒られたのだった。もう2年前の事なのに大地君はまだそれを覚えていて、僕達はそれを思い出した。大地君には我が家にまだルナがいて、僕達は大地君のお蔭でルナの存在をより明確に思い出させてくれたのだった。
 人間と一緒で第一子が可愛いし写真もたくさんあるのだろう。その例にもれず我が家も第一子のムンの写真はたくさんあって、居間には9枚の写真が張られた大きな額と一緒にまっ赤な僧衣された骨壺が置かれているのだが、その隣にルナの3枚の写真が張られた額と、ムンと同じ大きさのピンクの僧衣された骨壺が置かれている。今日はその骨壺が見えない位に立派な花が置かれた。みなさんに本当に感謝だ。ルナは本当に本当にみんなから愛されたいい娘だった。