休憩コーヒータイム(1)

 徳冨さんのベートーヴェンの印象が薄れないうちにと約2週間、その時の演奏の感想を自分なりの表現で一気に記してきた。ここでちょっと休憩と、庭木の剪定に勤しんでいるとなかなかPCに向き合われずにいた。脚立に登って3年間ほったらかしの枝枝を選別して切る。「3年間でこんなに曲がってしまって・・」とチョキン!「まっすぐ伸び過ぎだなあ・・・出る杭は打たれる」とチョキン!人間の教育と一緒で理不尽な世界だと思う。できる事ならのびのびと育てたい。脚立に登って枝を見ながらいろいろな事を考えてしまう。そんな時間も悪くはない。
 そうそう、あのコンサートの休憩で会場の椅子に座っていると後ろから、演奏後の出演者の出入りの間の悪さと花束を渡すタイミングの悪さの指摘をする声が聞こえた。僕は微笑ましく見ていたが、そんな声があっても仕方がないのかな・・・と思いながらも、心の中で強く反論した。『違いますよ。舞台上の不備に演奏者や指揮者の責任はないのですよ。悪いのは全てコンマネですよ!』っと。
 みなさん、略してコンマネつまりコンサート・マネージャーってご存じだろうか?舞台袖にいて舞台進行をいろいろと支持するのだが、その仕事の質量は大変なものだ。みなさんにコンサート舞台の裏側をちょっとだけ覗いてもらうため、この休憩中にそんな話をしてみよう。その前に、ここで書く事は、決してコンマネ批判ではない事を了解して欲しい。そして今現在そのような役にあたっているのなら是非参考にして欲しい。
 何故、居酒屋のマスターをしている僕が、いやフルートが少し吹けるからってコンマネの事を偉そうに語れるのか?
 それは僕があるジュニアオーケストラで(山口県ではないよ)10年以上フルートパートの指導と総務をしていて、コンサート・マネージャーも担当していた経験によるものだ。本当にいい経験をさせてもらったと今でも思う。