T.N.というピアニスト(8)

 ここからは当日の演奏の感想だ。ここで注釈を入れるのも野暮だが、これが大事になる場合もある。
 これからはその演奏会の感想になる。ここで書く文は評論や批評ではない。だから客観的な根拠など持たずに僕が一方的にここで感想を述べているだけだと、その程度に受け止めて頂けると大変有難い。しかしながら、僕の感想に誰かが何かを感じられた事があれば、僕はその発言に対して、真摯に重ねて彼女の演奏の感想をお答えします。ただ、誤字脱字や文章の稚拙さに対しての意見は今から謝っておきます。(前回のブログにも、平均年齢を下げたと打ち間違えましたが、上げたが正解です。つまり白髪の方々が大いにオーケストラの演奏のレベルアップに寄与したのだった)それから、今回の演奏の感想はあくまでも徳冨信恵さんのピアノに関してであって、オーケストラの演奏や、音楽づくりに重要な存在である指揮者に対しての感想は最小限でしか言いません。それは何故か?
 オーケストラはよく頑張っていました。でも、毎年素晴らしいプロオーケストラの演奏をいくつも聴いている僕が、同じ土俵からみた(ごめん相撲ファンで)感想は言えないし、もし土俵を変えてオーケストラへの感想を言ったとしたら徳冨さんへの感想も、その変えた土俵での話になってしまう。正直、はじめはそのつもりでこのブログに書くつもりであったが、今ここでは彼女の演奏の感想をその土俵での見聞録にはしたくなくなった。それから指揮者の音楽づくりも素晴らしかったのには違いないが、あくまでも今回のオーケストラ土俵での所作であり、それで指揮者の方を評価するのは(感想を述べるのは)非常に失礼だと思う。
だから今回はオーケストラと指揮者の音楽に対しては感想を述べない。その非礼を先にお詫びしておく。今回の僕の独自の言い回しがよくわからない、という方にも前もってお詫びします。