再生と復活(3)


(暑いし剪定ばかりで散歩はサボり気味)
 僕が再生をしなければならないのはフルートばかりではない。3年間もほったらかしにしていた庭の木々の剪定をいよいよもってしなければならなくなった。
3年前手首を折ってから、手首の調子が悪いからと剪定をさぼっていたのだ。
 3年間という年月はすごくて悲惨なものだった。あんなに可愛がっていた枝達が、どうしてこんな無残な姿に・・・とか、お前はどこから伸びてきたんじゃ!とかサボってきた3年間のつけは木の上で膨大な時間を過ごすはめになった。そしてそのいい訳は、最近さぼっているこのメールに記すこととなった。
 晴耕雨読、今日は久々に大雨だ。それにワールドカップも準々決勝を前にお休み中だ。酒を飲まずに夜はよく眠り、朝は木にも登らずにこうしてゆっくりと机の前に座ったのは久しぶりだ。そのせいか、ボ〜とパソコンを眺めていると妙な夢を見たのを思い出した。
 それは、あのオリンポスの話だ。(これも再生と復活の話か???いやいやいや、そうではない!)
 以前、アポロンの忠告でオリンポスに近づかないでいた僕だったが、その後はこのブログに記したようにそれなりにいろいろあった。ディオニソスの宴から身をひいた僕のもとにミューズの女神はいなかった。確かにいつも自分のそばにいたはずだった。それも幻想だったというのだろうか。これもディオニソスの悪戯だったのか?僕はアポロンの竪琴を理想にパンの笛のごとく原点にかえって練習をした。ディオニソスの宴に参加する事もなく、したいとも思わなかった。ミューズは僕のもとを去っていったが彼女の使いのキューピットは僕を応援してくれた。だから僕も頑張る事ができた。こんなに頑張ったのは学生時代以来だろう。そのお蔭か、僕にはミューズの姿が見えるようになった。これが幻影であろうとも僕は嬉しかった。ところがだ。僕が見た幻影はそれだけではなかった。あれはオリンポスの使者ではなかったのだろうか?それともあれも幻影?だとしたらどうして僕のもとに現れたのだろうか?(明日へつづく)