真夏の夜の夢


(一緒に同じ夢見ましょ❤ルナ 嫌だ!ライ)
 「真夏の夜の夢」これはシェイクスピアの戯曲の名前だが、ここでは作曲家メンデルスゾーンの名曲を語る。といってもシェイクスピアと無関係ではない。17歳のメンデルスゾーンがその戯曲にインスピレーションを受けて創ったのが序曲「真夏の夜の夢」だ。若いのにいい曲だね、というレベルではない。メンデルスゾーンモーツァルト同様の天才なのだと思わせられる。メンデルスゾーンシューマンブラームスほど人気が無いのは、彼の人生にドラマ性が薄いからなのかもしれない。彼はユダヤ人で銀行家の父の許で豊かな音楽教育を受けた。天才が何不自由なく音楽教育を受けるとこんなに素晴らしい音楽が書けるだという、典型的な作曲家なのだ。以前、僕はこのブログで好きな作曲家を5人程選べと言われたら・・・と書いて5番目はその時々で違うんだとも書いた。確かにメンデルスゾーンも僕の中でその5番目に入っていた頃もちょっとだけあった。でもこの前5番目の席をフランクに確定させた。そこまでメンデルスゾーンが素晴らしい作曲家なのに何故なのでしょうねえ。あ、そうそう。メンデルスゾーンは序曲を創った17年後に数曲創り足して組曲にした。その中の1曲が日本人は誰でも絶対知っているあの華やかで素晴らしい結婚行進曲だ。
 思えば結婚もそうなのだろう。完璧な人はそんなにいないのだろうけど、完璧な人はそれ程魅力ないのかもしれないね。(そんな訳ないだろうと、女性と完璧な男性からの批判をひしひしと感じています。)でも人間は欠点があるから魅力なのだろうと思う。(それはお前が欠点だらけだからだろうが、との声も聞こえてきます。)その結果としての恋愛感情から多くの男女が結婚していくのではないだろうか。
 メンデルスゾーンのこの名曲、結婚行進曲の次は葬送行進曲なのだ。華やかな結婚の後に結婚の葬送ではあまりにも悲しすぎる。