やっぱりスプリング


(やっぱり春はこうでしょう!)
 今、小さい時によく遊んだ公園から帰ってきた。何故そこへ行ったのか?それはいつも通る道筋だったから。そして櫻が綺麗でその季節に、つまりちょっと前に毎日のように一人花見をしたとか、あったとしても何故今日行ったのだろう・・・?昨晩閉店が遅くなってそのままにして帰宅したので、かたづけに店に行ったのだった。自分で言うのもなんだが店は音楽的なクオリティが高いのだ。で、何かピアノが弾きたくなったのだ。ところが店の音楽的クオリティが高くても僕のピアノのクオリティが高くなかった。で、結局最近創作した「櫻の下で」を弾いた。やっぱり可愛くて可愛くて仕方がない曲なのだ。だから葉桜を見に行った訳だ。葉桜は美しくない。結局夢心地から覚めたら、「櫻の下で」も何であんなに可愛いと思っていたのだろう・・なんて思う日もくるのだろうか・・・?いやいや若い頃ならともかく、今は熟年の僕だ。だから絶対大丈夫だ!と言い切る自信は僕にはない。だって今日「櫻の下で」を弾きながら、騙されている?錯覚している?と警戒しても、可愛い曲だなあ・・・と思ってしまった自分が嬉しかった。・・・それって、まさしくナルキッソスではないか!?僕はアポロンから警告されたのではないか!それに懲りない僕は・・・本当に馬鹿な男だと思う。(口だけだろう・・・との声も聞こえてくる。)本当に自分はつまらない人間だと思っている。これは本当に本当の気持ちだ。