フランキスト(1)


(そんなこといいから早く散歩に連れて行け1)
 前回の幻想ショックからしばらく交響曲の名曲が出てこなかったフランスの作曲界で、相次いで音楽界きっての名曲が生れるのはショックから50年以上経ってからだった。僕もすぐショックをうける打たれ弱いタイプだけど立ち直りも早いかもしれない。
 だって、このブログもしばらく休止すると言った舌のねも乾かぬうちに結構書いているような気がする。
 音楽界ではワグナーに信望するワグネリアンとフランクに信望するフランキストが有名だ。ワグナーは理解できるが僕としてはフランキストは如何なものかと思う。フランクの信望者よりブラームスの信望者の方が多いのではないかとも思うし、前回のベルリオーズの信望者も多いのではないかとも思うのだ。プロの世界では尊敬、敬愛とは別の方向性で信望というものがあるようだ。それがハイドンであったりワグナーであったり、そしてフランクであったりする。僕も実はフランキストだった。しかし僕の場合かなり怪しいフランキストではある。というのは・・・
 昔、心理学の先生から「自分のノアの箱舟に5人だけ乗れるとしたら誰を選ぶか?その選んだ人をいつも大切にしなさい!」と言われた事があって、単純な僕はそれをいつも人に言っている。例えば息子に「今、大切な指揮者を5人あげてみよ!」などなど。で、昔から僕の中で特別な作曲家がいる。天国に持っていけるなら5人の作曲家の作品のみ!と言われたら・・・即答できるのはバッハ、ベートーヴェンブラームスの所謂3大Bは確実だが、あとはその時々で変わる。モーツァルトであったりシューマンであったりサン=サーンスであったりドビュッシーであったりそしてフランクであったりする。確かにフランクにのめり込むと陶酔してしまう。彼の作品の最高峰にあるのが交響曲だ。