ディオニソスの宴


(宴はこのくらい楽しいぞ〜!)
 これはオリンポスでの夢の世界だ。僕はディオニソスの宴に参加した。多くのニンフに囲まれた神々を見ながらも、自分も、それなりのニンフやいわゆる太鼓持ち風な神にも出会いながら楽しいひと時を過ごした。そこへまだヘラからお仕置きをされていないエコーが現れた。僕はナルキッソスには勝てないとはわかっていた。だからナルキッソスにもあこがれていた。僕はまたいつものように泥酔していた。(お前、オリンポスではしっかりしてくれよ!との声も聞こえるその声が誰だかはわからない)そこへアポロンが現れた。彼はいくつかのキーワードを僕に提示してくれた。その時は僕は全く理解できなかった。が・・酔いが醒めた昨日の昼、アポロンの提示が理解できたかもしれない・・と思った。確証はない。だから今宵私はフルートを懸命に練習した。とてもとてもいい練習になった。だって、練習しなかったらもっと酔っ払う事になってしまう。それではバッカスの思うつぼだ。だが練習中でも頭の中はアポロンのプロットの組み合わせばかり考えている。何度も答えを導き出してはそれを打ち消して、また考えて答えを導き出しては打ち消す。何度そんな思考を繰り返した事か。
 そして僕は夢から覚めた。アポロンの最後の言葉が頭に残っている。「オリンポスに近づくな!お前はオリンポスの人間ではない。」確かに私はアテナがよこしたフクロウの存在に気付かなかった。早く気付いていれば、もっと早くアポロンの提示が理解できたのにと悔やまれる。でも確信はないしそれを求める手段ももない。だからしばらく思考停止する。ただ、今さらながら本当に本当に気遣われるのはナルキッソスに嫌われたエコーだ。私ならエコーを見捨てない。信じて欲しい。本当に信じて欲しい。3月のブログは真面目に貴女に真摯に伝えてきた。ただその時はアポロンにも出会わなかったしアテナがよこしたフクロウにも気付いていなかった。今はしばらく思考を停止する事にする。これは昔から私の悪い癖だ。エコーが悲しむのだけが本当に悔やまれる。結局僕は過去と同じ事を繰り返してしまった。ごめんなさい。
 できるだけはやく・・・そしてオリンポスに近づかないかたちで、またブログを再開します。