リゴレット


 このタイトルに深い意味はまったくありません。日曜日の晩は歳とった母親と家内と一緒に(以前は息子も一緒に)晩御飯を食べる事にしている。最近は息子の付き合いが悪いので(今では他県に行ってしまった)僕は母親と食事してから前日晩の片づけえをして練習をして帰る習慣になってきていた。昨晩は同じように食事をして店に帰って前日の片づけをし、さすがに疲れて練習をしないで帰った。・・・が、早く寝ればいいというものではない。だって3時頃目がさめてそれからは録画しておいた『リゴレット』を見入ってしまった。結局普段と変わらぬくらい眠たい昼を迎える事になる。『リゴレット』のストーリーはつらい。劇中の登場人物もつらいだろうが、見ている自分もつらい。慣例ではあるが僕の稚拙な簡単な解説をすれば、醜い父が溺愛していた、その娘が女たらしの貴族に恋をしてしまった。で、最終的には父はその女たらしの貴族を殺そうと殺し屋に頼むが、どうしてもその貴族が好きだった娘が身代わりになってしまう・・・というストーリーだ。(すみません。3時間もある名作オペラのストーリーを簡単に解説して)昨晩もそれを観て涙がとまらなかった。特にこの曲は残酷なストーリーなくせに音楽が素晴らしい。しかも父親役は昔からのはまり役、レオ・ヌッチで高齢にもかかわらず相変わらずの美声と名演技だった。
 さて、以前ギリシャ神話のエコーの話をしたが、そして僕が勝手にたぬさんと言ったせいか、貴女の名前が消えていってしまいそうで僕は不安です。というか消えないで欲しい。だからtanukiさんごめんなさい。
貴女の手紙は幼稚などではなく、ベートーヴェンに例えたように余分な響がない高貴なものであり、現在の僕の心に深く響くものでした。ただ、感傷的なワルツを書いた訳は今は言う訳にはいきません。ですが本当にそのきっかけで貴女にブログで触れ合えてよかったと思っています。「夢のあとに」で記したことが、その後悔だと勘違いされては困ります。僕が勝手に3月のさまざまな出来事を一度決算したかっただけです。それは清算ではありません。過去にもあったような貴女に対しての同じ過ちはこのブログでは二度としません。でもでも、感傷的なワルツの事は今は忘れてください。その分、過去以上に真摯にこのブログで語ります。(またまた貴女を傷つけてしまった自分が、本当に本当に・・・ごめんなさい)