牧神の午後の前奏曲


(午後はこんなにまったりしたいよね〜)
 今日はちょっとした勘違いで、午後は温泉と読書でまったりしとした一日になった。BGMにドビュッシーの牧神の午後の前奏曲がふさわしい気分で自分の耳にはずっとその曲が流れていた。読書もまた何でかねえ〜というほどまったりしていて、ある作曲家とピアニストの愛の書簡だ。温泉のせいもあってのぼせてきそうだ。
 牧神とはギリシャ神話ではパンの事で、下半身がヤギでヤギの角が生えた人間の姿をした神?だ。パンも享楽的な生活を送ったので音楽の題材によくされる。温泉に浸かって本を読んだり眠ってみたり、まさにパンのような午後を送った訳だ。だが心配はいらない。パンは昼寝を邪魔する輩がいたら怒り狂って周りをパニックにさせるが、僕は大広間の周りの年配の方々の大きな声での会話にも気にはしない。だって僕はただの人間(凡人)だもん。パンはそんな我儘な奴だからニンフ(妖精)のシリンクスに嫌われても同情はしない。シリンクスはよほどパンが嫌いだったのだろう。だってしつこいパンから逃れ葦の原へ逃げそこで葦に化けるのだから。僕はストーカーにはならないよ。だってただの人間だから。・・・あっ!そうか、ストーカーは人間に多いのだっけ。パン族と名付けてやらないといけないな(これは冗談にならん!すみません)
 さて、ギリシャ神話といえば前回に名前を出したエコーだが同じニンフでも彼女はちょっと可哀想なのだ。原因はギリシャの大神ゼウスだ。彼は世の男性と同じ、いや世の男性の100倍以上の女好きだ。しかも神様なので無尽蔵の甲斐性がある。ただ彼の妻が怖かったヘラだ。昔正妻争いを、戦いの神アテネと愛の神アフロディーテと争って晴れて正妻になったヘラだ。ゼウスはニンフの集まりに物色しに来ていて、それをヘラが現場を押さえに来たのだった。ゼウスとニンフ達は当然逃げる。そこに口が達者なエコーがヘラにうまく話しこんでみんなを逃がしてやったのだ。当然ヘラは怒る訳だ。エコーには自分の意思でしゃべれないようにしたのだ。その結果としてどうなったのかは次回に。